暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜サイバネット・テンペスト〜
第一話/邂逅
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して声を荒げる。しかし、飄々とした風で言い返す。
「問題はねーだろ。寧ろ好都合だ」
「好都合?」
そうだと言いながら近くの端末を操作するAi。
正面のメインモニターには、連日の騒動と、2ヶ月前の世界大会の様子が映る。
「このご時世だ。こんな大事を起こす組織はいくらでも居る。だがこうやって公の場に珍しいカードを使う人間が現れれりゃ、県政にもなるだろ。こっちにゃ最強のプレイヤーが居るんだぞってな。こっちにはアイちゃん特製リアルソリッドヴィジョンがあるんだ。いざとなりゃ、モンスター召喚して蹴散らす事も可能だぜ」
「そうは言うがな…サイバースは今となっては貴重な種族だ。新しく現れることも稀だ。……彼の持つ、サイバースカードを除いて、だが」
財前が俺を見ながら言葉を発する。まぁ、俺自体も、トルネードバスター達が何処から来たのかは分からない。いつの間にか持っていた、としか曖昧に言えないのだ。調べる気はないが。
「まぁ、それに関しては絶賛調べ中だ。あんときのリンクヴレインズの騒動の時に産み出されたか、何らかの原因で持っていたカードがサイバース化したか…後者はまぁ、あり得ないと思うがな」
そう言いながら懐からカードの束を取り出す。
「ほれ、カードは返すぜ」
ポイッと投げられるフォームを取るので、慌てて受け止めようとして__
「……何やってるんだ」
床に滑り倒れる。どうやらちょっとしたイタズラみたいらしい。
「やっぱコイツいじり甲斐があるぜ」
「……俺のカードを荒くしようとしないでください…」
ホコリを叩きながら、カードを受け取る。
「んでどうよ?コード・トーカー達は」
カードを受け取ると、Aiさんが聞いてくる。
「……まぁ、そーっすね…やっぱり、プレイメイカーさんみたく使えないです」
お返ししますと言いながら、俺のカードを抜いたデッキを差し出す。
だが、Aiさんは受け取らず押し返す。
「まぁ、誰だって使える使えないはよくあることさ。まぁ、そのカード達は持っててくれ」
少し腑に落ちないが、カードをケースにしまい、俺のカードをデュエルディスクにセットすると、リアルソリッドヴィジョンでトルネードバスターが真横に立つ。
『……』
時たま意志を持つかのように、デュエルディスクにセットするだけで現れるが、言葉を発することなく俺の側に立つだけだ。
「相変わらずだなぁ…こいつも後々調べねーといけねぇな…」
頭を欠きながらぼやくように言うAiさん。トルネードバスターの存在はとても珍しいんだそう。カードの精霊とよく言われるらしきものだとか言われるが、Aiさんが言うには、コイツ等を含む俺の持つサイバースカードは全てサイバース世界に存在していない
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