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第三章

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「それでもね」
「義統様は清潔だし」
「女性は尊重されるし」
「あんないい方はおられないのに」
「どうしてもてないのよ」
「絶対に有り得ないわよ」
 二人は八条の弟妹達と全く同じことを思っていた、そのうえで彼が実際にもてるかどうか学園の中に高校生に化けて潜入してだった。
 彼の身辺を色々調査した、すると。
 すぐに所属している剣道部の女子部員つまり女子剣道部の面々が話していた。
「八条君今日も奇麗よね」
「奇麗な剣道するわね」
「スマートでね」
「太刀筋が奇麗なのよね」
「足捌きも」
「ルックスがいいだけに」
 このこともあってというのだ。
「本当にね」
「絵になるわね」
「しかも二段だしね」
「強さもあるし」
「余計にいいわね」
「努力家でもあるし」
「自分のことは何でも自分でするし」
 それでというのだ。
「素敵よね」
「しかもリーダーシップあるし」
「誰のお話も聞いてくれるし」
「紳士だし」
「本当にね」
「いい人よね」
 こうしたことを話していた、そしてだった。
 クラスでもだ、女子生徒達は話していた。双子は何気なくクラスの横を通った高等部の学生として聞いた。
「今日も奇麗よね」
「いい顔してるね」
「ああした子とね」
「お付き合いしたいわよね」
「本当にね」
「そうよね」
 こうしたことを話していた。
「貴公子よね」
「まさに文字通りの」
「同級生と思えない位精神年齢高いし」
「かといって意識高い系かっていうとね」
「そうでもないし」
「趣味も多いしね」
 八条のそちらの話にもなった。
「読書とかカードとか」
「ギャンブルはしないわね」
「何でも賭けると弱くなるとか」
「ご本人言ってるわね」
「賭けるよりも確実でありたい」
「そう言ってるしね」
「そうした真面目さもあるけれど」
 それでもとも話をしていた、双子はそうした話も忍者の様に聞いた。だが双子は別に忍者ではない。
「何処か抜けてるのよね」
「ちょっとね」
「意外ともの忘れしたりね」
「ちょっと失敗もあるのよね」
「百点のところを九十八点でない様な」
「そうしたところあるのよね」
 八条、彼にはというのだ。
「妙にね」
「抜けてるところもあって」
「それがまたね」
「いいのよね」
「完璧じゃないことも」
「あんまりにも完璧だと」
 そうした人間はというのだ。
「かえってね」
「よくないのよね」
「異世界チートみたいな感じで」
「ああした俺強いっていうのは」
 あまりにも能力が高過ぎてというのだ。
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