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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百三十九話
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…」

<PLEASE MASTER'S PSYON.>

「……………………………」

<UNLOCKED.>

機械の翼、機械の天使。

神々しく、美しい造形。

しかしその姿は破壊の体現である。

骨格に繋がっていた幾百枚もの機械の羽が切り離された。

フワリ、と舞う事はなく。

直線的な動きで落ちていく。

天使の翼は次々と地面に突き刺さる。

その度に、突き刺さった地面には黒い球体が生まれては消える。

直径数メートルの球体が消える度、地面には抉られたような跡ができていく。

ビィー! ビィー! とアラームが響く。

アラームに構わず、千冬は次々装填されるヴォイドウィングを地上に叩きつける。

タナトニウムの崩壊によって起こる重力崩壊に巻き込まれ、削られていく地表。

やがて地表を、否、施設の天井を貫通した。

円形にあいた穴を通って千冬が地下施設に侵入する。

数メートルの岩盤と装甲と建材を通り抜けた千冬を待っていたのはマシンガンの勢射だった。

前後左右からの弾丸がエネルギーシールドに弾かれる。

それがわかっていたのか、千冬が施設の床に足をつけて十数秒で弾幕が止んだ。

煙が晴れ、辺りの様子が見えるようになる。

コンクリートの柱が幾本も並び、奥には大型のエレベーターが見える。

見たところ搬入口といった所だろう。

「何者だ!」

「………………………」

その問に答える事なく、千冬は攻撃を開始する。

ただただ突っ立っているだけのような格好だが、その姿は既に攻撃形態である。

パカッと、わざとらしく開かれた肩部装甲。

次の瞬間。

ブォー! という飛行機のエンジンのような音がしたかと思えば、千冬を取り囲んでいた者達の一部が血飛沫と化した。

千冬は肩部マシンキャノンを撃ちながら振り返る。

包囲していた者達を血飛沫に変える。

ただ一回転しただけで、包囲していた者達全員が死んだ。

辺りに血の臭いが立ち込める。

それを気にする様子も無く、再びヴォイドウィングをばらまき、より下層へと降りていく。

一層、また一層と降りていく。

オフィスだったり、よくわからない実験室だったり。

そしてついに、千冬は目的の場所にたどり着いた。

暗く広い、円形のホールのような部屋。

壁に半分うめこまれたように配置された幾本もの巨大で透明なシリンダーの中に少女が浮かんでいる。

皆目を瞑っている。

腰程まで延びている銀髪が溶液のなかでゆらゆらと靡く。

その容姿はラウラに酷似していた。

「七本か……」

少女の数は7。シリンダーの数は30。

空のシリンダー、23。

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