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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
運命が動き出す時……。中編
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が思い出した様に「あぁ」と呟くと、こう言葉を続ける。
「あと、ノーマン先生が宮藤さんの情報が欲しいと言っていたわね」
「宮藤の?」
この突然の発言に対し、美緒が頭に疑問符を浮かべつつ、ミーナに問い返すのを受け、ミーナは「えぇ」と呟きつつ、続けざまにこう説明する。
「万が一、ウィーラー大尉に何かあった場合に備えて、治癒魔法が使えるウィッチが居たら、その治癒魔法に関しての情報が欲しいって」
「それは構わんが……。宮藤の治癒魔法だけでは、ダメなのか?」
「えぇ、ウィーラー大尉の場合は、体の一部を機械化しているから、その機械化した部分の付近の治療や、機械自体が故障や破損して、交換する事になったら、直接、人の手でやるしかないから……って」
このミーナの発言に対して、美緒は「なるほど……」と呟きながら、こう続ける。
「確かに、治癒魔法で壊れた機械は直せなおからな。しかし、本当に面倒な体になってしまってるんだな。あいつは……」
「えぇ……。だから、少しでも人間らしさを取り戻せるように、私達が協力していかないといかないとね……」
「あぁ、そうだな……。じゃあ、早速、宮藤の治癒魔法に関しての情報を私の方で纏めておこう」
「えぇ、お願い」
そう言って、ミーナは、宮藤の治癒魔法に関する記録を纏めに、部屋から退室する美緒を送り出すのであった。





……

………



<ウィーラーSide>
ここにきて、初となるP-80の試運転を終えた俺は、自室で原隊に提出する試運転に関する記録をまとめたレポートを書いていた。
「平均油温は……、77.5度か」
さっきの試運転の際にチェックしていた、チェックリストを基に、レポートに書き留めていく。
あー……しかし、書類作業っていうのは、いつやってもメンドクサイ物だなぁ……。
正直、コマンドの頃にやった書類作成なんて、弾薬受理か、死亡報告書ぐらいな物だし……。
今までの軍務や人生全般を見ても、ペンより銃を握っている事の方が多い人生だよなぁ……。俺の人生って、ホント何なんだろう……?
「よし、終わった……」
自分で考えて、嫌になってくる中でも、一通りのレポートを書き終えた俺はペンを机の上に放り投げ、一息つく。
そう呟きながら、レポートをまとめ、原隊への提出用の封筒に放り込み、封筒の封を閉じると、俺は横目でチラリと部屋のドアに視線をやる。
視線の先にあるドアの鍵が掛かっている事を確認すると、俺は「……ふぅ」と一息つくと、ボヤく様にこう言い放つ。
「……やるか」
そうぼやきつつ、座っていた椅子から立ち上がり、ベッドに下に手を伸ばし、1つのトランクケースを取り出す。
少なからず埃をかぶっている、そのトランクケースの埃を払いつつ、俺はケースについているダイヤ式のロックを回し、
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