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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
運命が動き出す時……。中編
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った宮藤は「うわぁ〜……」と、感嘆の声を上げつつ、ミリタリーマグを、物珍しそうに、見つめると、こう一言。
「凄いですねぇ〜……」
「そうか?リベリオン陸軍じゃあ、普通の支給品だぞ?」
そう俺の説明を聞きながら、宮藤は「へぇ〜……そうなんですか?」と答えつつ、更にこう述べる。
「じゃあ、洗ってきますので、休憩室の方に来てくださいね」
「あぁ、分かった」
宮藤の呼びかけに、そう俺が答えるのを聞き、宮藤は俺のミリタリーマグを手に走っていく。
そんな宮藤の走り去る様子を後ろから、見ながら、俺は改めて思うのだった……。アイツの様な、”良い人間”が戦場に居るとはな……と。
あー……とりあえず小便でもしてから、茶会に向かうとするか……。
そんな考えを吹っ切るかのように、俺は考え、便所へと足を向けるのだった……。





……

………



んで、小便をし終えて、茶会会場へと俺が向かうと、そこには既に集合していた501の面々が、各々のティーカップを手に、先に茶会を始めようとしていた。
「あ、ウィーラーさん。今、紅茶、入れますね」
「悪いな」
俺がやって来た事に気づいたリーネが、ティーポットを手に、俺の渡したミリタリーマグに紅茶に注ぐのを見ながら、俺が開いている席に腰かけると……。
「よっ♪」
「またお前か……」
最早、テンプレートと言うべきか、シャーリーが、まぁ〜……実に意気揚々と言わんばかりの表情で、俺の下へとやってくる。
そんなシャーリーを横目で見ながら、俺がリーネから、紅茶の入ったばかりのミリタリーマグを受け取る傍で、シャーリーが、こう切り出す。
「お前が弄って良いって、言っていたP-47だけど、早速弄らせてもらったぜ!」
「あぁ、そうかい。弄った内容をまとめたレポートは?」
「そんなの後で、後で!ちゃんと渡すから、心配するなって!!」
「……ホントかよ?」
そう言って、実に満足したような表情を浮かべるシャーリーに対し、俺が疑問を拭いきれない表情で問い掛ける傍で、シャーリーは「あぁ!」と、相変わらずの良い笑顔で答えると、手にしていたティーカップに注がれている紅茶を一口、喉に流し込み、こう一言……。
「あー、今日の紅茶は一段と旨いわー♪」
「………」
とまぁ、まるで風呂上りにビールを一気飲みするオッサンの様に、これまた実に良い笑顔を浮かべているのだった。
っていうか、ウチの原隊の姉御方……特にアリシア中佐が、もろにコレだ……。うーん、コイツも姉御型と同じ系列の人間か……。
俺って、ベイカー達やノーマン先生を除けば、ホント、人運に恵まれないなぁ……。はい、チクショーメェェェェーッ!!
とまぁ、心の中で、一人絶叫しながら、ミリタリーマグに並々と注がれている紅茶を喉へと流し込んでいると、俺
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