暁 〜小説投稿サイト〜
ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
運命が動き出す時……。前編
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ウィッチの姿があった。
いやぁ〜……。まぁ、ねぇ……。冗談のつもりで、後ろ語ら飛び掛かったら、その飛び掛かった人に”ナイフ顔面に振り下ろされて、マジで殺されかけた”と着たら、そりゃ誰でもガクブル物ですからね……。
とりあえず謝罪の意思を示す物として、持っていた、さっき食べようと思っていたミントチョコレートを取り出し、彼女に話しかける。
「あ〜……さっきは悪かった、お詫びに、これでも食えよ」
そう言ってポイッ!と投げ渡したチョコレートをキャッチした、そのウィッチは震えていた様子から、一転して、ニカッ!と満面の笑みを浮かべつつ、隠れていたテーブルから出てくると、こう言い放つ。
「ありがと♪」
……と言った感じで、笑顔で返事ながら、自己紹介に移る。うん、見た目通りの現金なガキだな……。
そう思いながら、彼女の自己紹介に俺は耳を傾ける。
「フランチェスカ・ルッキーニ!ロマーニャ空軍少尉!」
「年は?」
「……12歳ねぇ」
年を問い掛けた俺に対して、そう笑顔で言い放つルッキーニ。そんな笑顔の彼女とは正反対に、俺の胸の内は複雑な思いだ……。
俺が率いていた第32小隊における最年少のマックバーンは13歳で、彼女よりも1つ上だったが、まだ小学生に毛が生えた程度だ……。
ぶっちゃけた話、マックバーンが俺の部下として配属された時、対面するなり、素で「ガキはカーちゃんのオッパイでも吸ってろ!」なんて言ったことがある。それぐらい、13歳のマックバーンは、俺達から幼く見えたのだ。
だからこそ、マックバーンがネウロイのビームと、俺達の撃った銃弾やら、砲兵隊がぶっ放す支援砲撃の破片が飛んでくる中で、飛んでくるビームや破片を物ともせず、大量出血に始まり、内臓やら、骨やらが飛び出た負傷兵やウィッチやウィザードの元に駆け寄るなり、血まみれになりながら、止血やら、心臓マッサージや人工呼吸に始まり、外に飛び出た内臓を体に戻したり、更にはネウロイのビームの直撃を受けて、爆発炎上する戦車の元に駆け付け、車内から火だるまになった戦車兵を救助したり……と言った感じの、俺達はおろか、大の大人でもビビる様な状況にも、自ら率先して、駆け付けるなり、懸命の応急処置を行っていたからこそ、俺やベイカー達だけではなく、他の部隊のウィザードやウィッチ、兵士達からの絶大な信頼を寄せられている頼れる衛生兵だった訳だ。
そんなマックバーンよりも、年下の12歳の彼女が空を飛び、ネウロイと戦っているなんてな……。はぁ〜……全く、俺の体と言い、彼女と言い、世の中は残酷なもんだぜ……。
最早、己の体の件も相まって、この世の中、全体に対する嫌気が胸の内に挿してくる中、ルッキーニは、まさに何も余計な物が入ってない純粋な笑顔で首を傾げつつ、こう言い放つ。
「どうしたの?」
「いや……何でも無い……。まぁ、
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