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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
運命が動き出す時……。前編
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息を吐居たかと思うと、今度はギロッ!という音が聞こえかねない程、鋭く俺に対して、睨みを利かせると、強めの口調でこう言い放つ。
「お前、一体何なんだ?」
「何なんだって……言われても、何がだ?そこが分からんと、何も言えんぞ」
「さっきからの態度等だ。ミーナからオファー受けて、此処に来たというが、さっきの発言等はどういうつもりだ?お前、少しは自分の言っていることや、立場を理解しているのか?」
「こっちとら、育ちが悪いんだよ……。小学生も禄に通ってないしな」
そう俺が頭を掻きつつ、悪態を付く様に返すと、バルクホルンは何かヤバい物でも見てしまったかのように「なっ!?」と驚いた様子で、こう言い放つ。
「小学校すら通ってないって……お前、よく今日まで無事に生きてこれたものだな!?」
「まぁ、そこは我ながら思うよ。よー、今日まで首繋がってたなぁ〜……って」
「はぁ〜……リベリアン人に、マトモな奴は居ないのか?」
「マトモな生き方してりゃ、軍隊なんか入らねぇよ」
そう俺が再び悪態を付く様に返すと、バルクホルンは三度、深く溜息を付きながら、こう言い放つ。
「そういえば、お前、原隊では技術部隊のテストパイロットなんだよな?実戦経験は?」
「航空歩兵としては、0だな」
「はあっ!?お前、自分が今いる場所が分かっているのか、此処は最前線部隊の……」
と、彼女が色々と言おうとした瞬間だった。
「もらったあっ!!」
「!!!」
突然、後ろから胸を鷲掴みにされると同時だった。

Defensive counter stroke mode operation(防御的反撃モード作動)

無意識の内に、脳内で、そんな一言が浮かぶと同時に、俺の視界は真っ赤に染まる。それからは、もう一瞬だ。
後ろから伸びてきて、胸を掴んできた手を掴み上げると、全力で思いっきり、その手を引っ張り上げ、勢いそのままに手の主を思いっきり、投げ飛ばす。
「うじゅーっ!?」
「!!」
「ちょ!?」
「ウィーラー大尉!?」
その主が驚きながらも、空中でクルリと一回転し、見事な着地を決めるよりも先に、投げ飛ばした先に、俺は駆け出す。
同時に、腰のホルダーから、ぶら下げていた悪魔の旅団時代から、愛用している特殊作戦用戦闘ナイフの”V-42スチレット”を引き抜くなり、その主の顔面をめがけて、振り下ろす。
そして、振り下ろしたスチレットは、その主のすぐ近くの壁に凄まじい音と共に突き刺さった所で、俺は少佐とミーナ中佐の焦った声で「ハッ!!」と我に返る。
我に返って、ふと周りの状況を確認したら、目の前には涙を流しつつ、ガクガクと震えるウィッチが居る事に始まり、周りでミーナ中佐や少佐が驚きと困惑が混じった表情で俺を見つめ、先に自己紹介を終えたウィッチ達は揃って、青ざめている
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