暁 〜小説投稿サイト〜
ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
運命が動き出す時……。前編
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にも珍しいタイプのウィザードなんて、国を問わずに「健康診断」と言った名目で、体の隅々まで調べ上げられるだろうなぁ……。
現に俺なんか、改造手術後の入院期間中に、血液やら、脳波やら、魔力やら、調べ上げられたぜ……っていうか、ここだけの話なんだけど……何で下関連まで調査されなアカンの?
俺にだって、男の尊厳ぐらいあるんだぞ……いや、別に女を抱きたいわけじゃないけどな。
そもそも”天国(笑)”に居る母ちゃんが、息子の前でズッコン、バッコンと楽しくヤッている所を3歳の時に見ているしな……。ガキの時に親がヤッている所を見る程、トラウマになるものは無いぞ……。
ま……こっちは、そんな経験とか、能力とか関係なしに体を勝手に己の人体実験の実験台されて、体の半分を機械&兵器化されたけどな……ハハッ!
っていうかよぉ……モニスの野郎、何が「君に施した改造手術は人類の取って新しい希望になるぞ」だ。所詮はお前の欲望を具現化しただけじゃないかよ……。
まぁ、俺は昔から、安易に「貴方の為なんです」という言葉を使うやつは信用しなかったしな……。
この言葉を安易に使うやつ程、人の為と称して、その人を己の欲望を満たす為にこき使うし、それに反すると、無駄に頭のいい言葉を連発して、こっちに有無を言わさせずに、自分のペースに持ち込んで、丸め込むんだよ。
んで、それでもダメだったら、「もういいです!!」な〜んて言って、泣いて逃げる……ハッキリ言って、こういう奴はさっさと死刑にしてやった方がよっぽど世間の為になるぜ!
「ま、同姓同士、仲良くやろうや」
「えぇ、宜しくお願いしますよ」
内心でモニスに対して、愚痴をぶちまけつつ、本日、二度目となる乾いた笑い声を胸の内で呟きながら、再び流斬と握手を交わした。


こんな感じで、流斬と話し終えると同時に、背後から「んも〜……」というハルトマンの声が聞こえてきて、振り返ると、そこには先程、ハルトマンの後ろに居て、俺に仏頂面で視線を送っていたウィッチが居た。
そのウィッチは、ハルトマンに無理やり、連れてこられたみたいで、さっきと同じ仏頂面……いや、さっきよりもブスッとした仏頂面で俺を無言で見つめていた。
ま……そりゃ、いきなりやって来た奴に対して、腹の底から、胸の内をオープンに出来る奴の方が、珍しいよな……。
「「………」」
そう思いながら、互いにお互いの顔を無言で見つめあい、周りに謎の沈黙&空気が流れる中、それをぶち壊すかのように、ハルトマンが切り出す。
「ほーら、トゥルーデ。そんな顔しないで、挨拶しなよ♪」
そうハルトマンに催促される形で、そのウィッチは「……はぁ」と深く溜息を付きながら、自己紹介を始める。
「……ゲルトルート・バルクホルンだ」
「お、宜しく」
そう俺が短く答えると、彼女は再び「はぁ〜……」と深く溜
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