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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
運命が動き出す時……。前編
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げかける……っていうか、コイツに関しては、色々と聞きたい事が多すぎるんだよな。
「そういうお前は、何で軍に?」
「まぁ、単純に言えば、カールスラントを取り戻したいからですね。生まれこそ、扶桑ですけど、直ぐに両親の都合で、カールスラントに移住しましたからね。いわば、第二の故郷ですからね」
「……なるほど、故郷か」
生まれた国こそあれど、帰るべき場所も無ければ、待つべき家族も居ない俺からすれば、まさに空想上の産物にすぎないが、流斬やミーナ中佐たちからすれば、まさに実現すべき目標なんだろうな。
そんな目標がある面々の中に、ただ漠然と生きている俺が居るっていのは、何か妙な風景だな……といか、妙を通り越して、変ですらあるな……ハハッ!
心の中で、乾いた笑い声を上げながら、俺は少なからず気の引ける思いもする中、前々から聞いていた噂を彼に問い掛ける。
「所で、噂で聞いていたが……なんか、自力で此処まで飛んで来たって?」
「えぇ、そうですよ。何なら、今やりましょうか?」
「今って……出来る物なのか?」
俺が頭に疑問符を浮かべつつ、疑問のベールに覆われた噂の光景のイメージを頭の中で思い浮かべるよりも先に、流斬が「えぇ」と呟き、目を瞑る。
目を瞑る同時に、魔力を発動させたのか、心無し的に流斬の足元にストライカーユニットの始動時と同じ様な青い光が浮かび上がる。
それと同時に、目の前で、ふわり、ふわりと彼は地面を離れ、万有引力や重力を無視するかのように、宙へと浮かび上がる。
おぉ〜……話で聞いていたとはいえ、目の前で実際にストライカーユニット無しで空を飛ぶっていうのは、違和感にあふれる光景だなぁ……。使い魔の耳とかも具現化してないし……。コイツ、もしかして”クリプトン”の出身……んな、訳無いよな……。我ながら、漫画の読み過ぎだ……。
ま、マルセイユ達が居たストームウィッチーズ隊にも、魔力を使っても使い魔の耳や尻尾が具現化しないウィッチが居たしな……ってか、彼女の場合は、そもそも使い魔いないのか?まぁ、機会があれば、マルセイユに聞いてみるか……。


そんな事をふと思いつつ、俺は、この流斬の固有魔法を見た上で、噂を聞いて以来、思っていたことを質問する。
「その能力で、ここ(501)まで飛んできたのか……」
「えぇ、そうですよ」
「どうして、軍に入隊しなかったんだ?その能力があれば、今頃、中尉ぐらいになっていても可笑しくなかったのに……」
そう俺が問いを投げかけると、流斬は顔を横に向けつつ、「ふぅ……」と一息つきながら、こう言い放つ。
「簡単な話ですよ。この能力ですよ……普通に入隊したら、間違いなく軍の研究に使われるモルモットですよ。そんなのはゴメンでしたからね」
「……まぁ、それが普通の反応だよな」
流斬の言う通りだ。確かに、こんな世
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