第7章:神界大戦
閑話18「いざ、倒れ逝くその時まで」
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”なら、そもそも導王流も使えるはずだ。……つまり、相手は飽くまで直接強さに関わる“性質”。……なら、徹す……!)」
それでも、“心得がある”程度と判断。
導王流は通じにくいだけで、通じない訳ではない。
故に、無理矢理押し通す。
「っ、っと……!」
立て続けに出現する“闇”を、ステップを踏むように避ける。
回避先を狙った“天使”の攻撃も同じように避け、または受け流す。
「っ!」
「はっ!!」
「がっ……!?あ、主……!?」
そこへ、さらに神も仕掛ける。
だが、多人数相手に慣れてきた優輝は“天使”を盾にした。
まさか主である神にやられると思わなかった“天使”は驚愕する。
「射貫け」
「っづぅ……!貴様……!」
そして、その“天使”ごと優輝は理力の槍で神を貫く。
“天使”を盾にされた事、さらにはその死角からの攻撃に動揺したためか、神はその攻撃を躱しきれずに貫かれる。
「ちっ……!」
しかし、優輝の攻撃はそこまでだった。
すぐさま回避行動を起こすと、寸前までいた場所を“闇”が覆う。
追撃の援護射撃もあり、優輝は再び回避に移った。
「(単なる速さや瞬間移動ではイリスや後方の神達に辿り着けない。その前にこいつらに捕まる。……必然、誘導するか倒すしかない訳か)」
前衛と後衛に分けた戦法。
それは基礎的且つ、原則有効な戦法だ。
であれば、後衛を先に倒すべきなのだが、今はそれが出来ない。
故に、優輝はこのまま戦っていくしかなかった。
……徐々に体力を削られるだけの戦いを。
「本当……絶対的な戦力差っていうのは嫌になる」
「その割によく耐えたと言っておこうか」
数十秒、数分、数時間。
既にそこに時間の概念はないも同然だった。
戦いは未だに続く。優輝が倒れない限り。
「(……何とか“天使”は減らしたけど……消耗が先か)」
優輝や対峙する神の周囲には、多くの“天使”達が倒れ伏している。
ここまでに優輝が身を削りながらも倒した“天使”達だ。
「(それに、領域の浸食も問題だ)」
数を減らしはしたが、同時に優輝も追い込まれていた。
多くの神を包むように展開した優輝の“世界”が、所々黒く塗り潰されている。
エラトマの箱の影響だ。
「っ、くっ……!」
そうこうしている間にも、優輝は“闇”と攻撃を躱す。
だが、“闇”は攻撃後消える訳でもなく、溜まっていく。
今までで溜まった分、回避する場所がなくなっていく。
「そこだ」
「ッ、ご、ぁ……!?」
そして、ついに優輝は攻撃をまともに受けてしまった。
それも、今の今まで真正
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