暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:22 優しい嘘の続き
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
として一緒にいました、が」

 流の言葉が止まるとともに嫌な汗が出てくる。響もなんとなく察しているのか顔を覆ったままだ。
 
「基本的に喧嘩ばかりでした。特に響さんはティアさんの暴走してた時期よりも酷く力を追い求めていましたし、夜天の書の事情を知らないので、魔力を奪ったシグナムさんに恨みを抱いてましたし。
 奏さんも全然違って、あまり人が好きではない……引っ込み思案な方に」
 
「ぜ、全然想像がつかない」

 何がどうしてそうなったんだろう?
 こちらの二人とは全く違うということに驚きしか無い。
 
「その世界に限らず、基本的にあまり介入しない方向だったんですが、響さんがあまりにも見てられないと。震離さん怒り狂って、介入して……殴り飛ばしました」

「……だろうなぁ。力追い求める俺って何だ……?」

「そして年相応に性に興味ありました」

「うわやめて」 

 そう言えば、響からってなかったなーと。まだ日が浅いからなのかな?
 
 確か私と一緒に海鳴の実家へ帰った時、温泉で一緒になったけど……あまり意識されてなかったような?
 
「もっと色々ありましたが聞きます?」

「うんやめて?」

 顔を覆ってるけど、真っ赤に成ってるっていうのがよく分かる。自分のことじゃないけど、言われてるようで恥ずかしいんだろうなーって。
 
「ちなみにシグナムさんとゴールしかけてました」

「……は!? なんで!?」

「流、その世界のシグナムのことちょっと詳しく」

 そういうことなら、話は変わってくるんだ。
 
「待って待って、それはおいおい……というかフェイトも震離達の家に泊まる時があるでしょう? そのときに聞いて……俺は聞きたくない」

「む、残念」

「そうしましょう。私も震離さんもあまりフェイトさんとは話したこと無いですしね」

 クスクスと笑うのを見て、本当に変わったんだなーとしみじみ思う。
 
「大丈夫ですか響さん? きっと今頃皆さん揃って待ってる頃ですし、そろそろ」

「……うん、なんとか飲み込めたよ。こっちの姿だとすぐに感情が溢れちまう」

 そう言って目元を拭って、空を見上げる。
 私もつられて見上げれば、薄明の彼方にいくつか星がきらめいてる。
 
「なぁ流? いつか俺達の世界にも来てくれよ。本当のことを知っているんだ、少し協力してくれ」

 空を見上げながら響は言って、流はポカンとしたかと思えば。
 
「えぇ。いつか必ず。その時は……私が私を演じましょう」 

「……ゴメンな?」

「謝るくらいなら、嘘だと決めつけてくださいよ」

 お互いに笑って、
 
「さ、行く……か!」

「えぇ。今日はまだありますからねぇ。ところでお
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ