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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:22 優しい嘘の続き
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ほしいんだ」
泣き止んだはずの涙がまた溢れている。
思うところはたくさんある。だけど……。
「分かった。一緒に抱えるよ」
誰よりも付き合いの長い響が決めたことならば、私はそれを尊重するだけだ。
――――
「……あーまだ心がざわつく。辛ぇ」
涙の跡がようやく引いた所で響がポツリと呟いて、ちょっとおかしくて笑ってしまう。
「……私からバレたのなら隠しようがあったんですが、まさか震離さんで察するとは思いませんでした」
「……まぁ付き合い長いしね。それよりも、震離が居ない世界ってどんな?」
「あ、私も気になる。その世界の響達ってどんな感じなの?」
と、響と二人で流に質問をすれば、しぶそうに眉間にシワを寄せて、小さく唸ってる。
そんな様子に二人で顔を見合わせて首を傾げていると。
「……響さんが絶対に怒らないって言うなら少しだけ」
「? うん、別に怒らんよ。よほどな事に……って、どうしたの?」
眉間を押さえるポーズを取る流がおかしくてつい笑ってしまうけど……そんなポーズを取るってことは、もしかして。
「相当アレな性格でしたということだけ先に伝えますね」
「マジカヨ。平行世界でも俺なんじゃないの?」
私もそう考えてたけれど、そんなに不味い性格なのかな?
「……まず、幼少期の震離さんが自殺してしまった事により、優夜さんや煌さん、時雨さんと紗雪さんと出会わなかった世界です」
「「……エッ!?」」
思わず声が被ってしまった。でも、え? 震離が居ないのはなんとなく分かってたけど、他の4人も? どうして?
響も考え込んで、ぱっと顔を上げたと思えば。
「……そうか。それが記事に成った結果、優夜の家の引っ越しがなくなって、煌も父方の実家に送られず、時雨の家も地元に戻らない選択を取って、紗雪の家もそれに従ったのか……うっわ、マジカヨ」
「え? ちょ、え?」
新しい単語というか、なんでそうなるのかわからなくて首を傾げていると、それを察したらしく。
「……震離って一応でも何でも天才としてそれなりに名前が知られてるんですよ。俺と出会った時、確かなんか難しい数式を証明したとかなんとかで有名だったんですよ。
そんなときに自殺した結果、着物店を開こうとしてた優夜の実家の話がなくなり、同じく地元に戻ろうとした時雨の家の話もなくなる。ちなみに紗雪の実家は時雨の家のお付きということもあって大体一緒に居ますが……まさかそんな世界もあるとは」
両手で顔を覆う響になんて声をかけて良いのか分からない。
あれ? でもそうすると……。
「奏は居るんだよね?」
「えぇ。奏さんが幼馴染
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