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マイ「艦これ」「みほ3ん」
EX回:第79話<豪華な布陣>
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か?」
腕を組んだ『天龍』が、いきなり聞いてくる。

「ああ、そうだが」
私が応えると彼女はズイと近寄ってくる。一瞬、緊張する室内だったが『天龍』は私の手を取るように握手した。

「ヨロシクな! 提督!」
ホッとして場が和んだ。

「あぁ」
(この天龍は、美保と同じだな)

その隣に居た艦娘も近寄ってきた。
「ボク、最上です……ヨロシク」

そう言いながら彼……じゃない、彼女も手を差し伸べて握手をしてくれた。天龍とは違ってソフトな印象だった。

(それにしてもボクか……)

そう口癖だな。いちおうは『彼女』だ。

「ほぅ……」
と、吐息を漏らしたのが美保の日向。そういえば最上も確か『航空戦艦』……じゃない、『航空巡洋艦』だった。何か日向と近いところがあるのだろうか?

「では、美保鎮守府側の紹介をしよう」
ブルネイ司令が私に目配せをする。

「……あ、あぁ」
不意を突かれた。

「えっと、美保鎮守府は今日は班長だけが来ています。向こうから戦艦『金剛』と、航空戦艦『日向』です」

私が紹介するや否や金剛が指をブイの字にして言う。
「ヨロシクデース!」

「よろしく」
続けて日向。しかし対照的な二人だな。

 日向が頭を下げた瞬間、ふっと向こうの山城さんの目がギラギラと鋭くなったような気がした……まさかね。初対面だし。

技術参謀が軽く咳払いをすると言った。
「やはり新しいレシピは思いのほか順調なようだな。明日の演習はとても期待が出来そうだ。全員、しっかり休養して備えて欲しい」

艦娘たちは敬礼。

 続けてブルネイの技師が説明する。
「明日は午前と午後の二回、演習を行う予定です。今日来ているメンバーが明日の午前。午後には今、建造中の重巡以下の艦娘を予定しています。バランスを見ながら変更する可能性もありますが」

さらにブルネイ司令が補足する。
「演習メンバーの調整が出来る午後には一般公開演習も予定している。なお予定には無かったが急きょ、ブルネイ軍と王室関係者が明日の午前中、視察に来る。これは非公式となっているので特に意識せず臨んで欲しい」

(なるほどね……)

やはり今日、深海棲艦に襲撃されたことも視察の目的にあるんだろうと私は考えるのだった。


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