暁 〜小説投稿サイト〜
蒼と紅の雷霆
蒼紅:第三十八話 祈歌
[4/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
前、生きていたのか…?それにロロ!お前も…」

アキュラの声はミチルやロロに届いてはいなかった。

突然のことにアキュラも動揺し、混乱していたのだが、ミチルとロロがソウに加勢しているような状況に怒りを露にする。

「ソウ!貴様…ミチルとロロに何をした!?」

「…俺にも詳しいことは分からないが…あいつの魂と波動が俺に呼び掛けている…モルフォの意識と記憶がミチルにあるのかもな…まあ、あくまで俺の推測だがな……」

「モルフォの意識と記憶だと…!?何を世迷い言を…!貴様を倒し、ミチルは俺が正気に戻す!!」

「そうやって貴様は自分に都合の悪い真実から逃げ続けるのか?ならばそうやって一生真実から逃げ続けていろ。臆病者が…貴様のような愚兄を持ったミチルが哀れだな!」

「黙れ!!」

グリードスナッチャーを発射してくるアキュラだが、謡精の歌でパワーアップしたソウはマッハダッシュで簡単に回避していく。

「消え去れ!ギガヴォルトセイバー!!」

大上段に構えた銃を振り下ろすとSPスキルの雷刃波が放たれた。

「っ!?」

アキュラはまるで通常攻撃のように放たれたSPスキルに動揺するが、ブリッツダッシュでギリギリ回避する。

「滅びろ!ライジングオーバードライブ!!」

立て続けにSPスキルを発動し、今度は強化チャージショットを連射してくる。

アキュラはブリッツダッシュで回避し続けるが、本来の制限時間を過ぎてもライジングオーバードライブは解除される気配はなく、あまりの弾幕にアキュラは回避出来ずに直撃を受ける。

「くっ!」

フェイクカゲロウによって透かすことは出来たが、苛烈なまでの攻撃をしてくるソウにアキュラは表情を険しくする。

「(馬鹿な…謡精の力があるとは言えこの力は異常だ…)」

アキュラがGVとパンテーラを見遣ると、2人も驚愕しており、どうやらこの状態は今回が初めてのことらしい。

「ギガヴォルトセイバー!!」

マッハダッシュで動き回りながら連続で雷刃波を放ち、アキュラの隙を突くかのようにチャージショットの連射を繰り出してくる。

「くっ!!(こんな攻撃を連発していると言うのに疲労している様子がない…まさか、反動がないと言うのか!?化け物めっ!!)」

「一気に畳み掛ける!迸れ、紅き雷霆よ!心に響くは巫女の祈り!我が身包むのは龍の波動!雷光一閃、戦神と化せ!!インフィニティヴォルト!!」

虹色の輝きが銀色となってソウの生体電流を超活性化させて全ての能力を強化する。

電子の謡精のかつてない支援により、本来なら数十秒程度しか使えない強化だが、今回は時間制限なしだ。

「真の力を見せてやろう」

全ての能力が強化されたソウの姿が掻き消えたと思った瞬間
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ