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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第三十八話 祈歌
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ソウ!!」

エネルギーを纏ったビットが高速で動き、ソウを斬り裂いた。

「がはっ!?」

回避しようとしたものの、全てをかわしきれずにいくらか受けたソウは思わず膝を着いた。

「はぁ…はぁ…追い詰めたぞ…ソウ…」

『アキュラ君!さっきのSPスキルでもうビットの耐久限界を超えたからもうストライクソウは使えないよ!』

「ああ…万全の状態ならまだしも…今のビットの強度ではな…」

ソウに完全に破壊されたことでロロのボディとビットも急いで作り上げた物であり、強度は以前の物より低かった。

「チッ…まさか、こんな攻撃をしてくるとは…」

「今度こそ終わりだ。貴様を始末したら次はガンヴォルトと電子の謡精の娘とパンテーラだ」

「…ソウ…!」

「兄さん!」

パンテーラが悲痛な表情を浮かべ、GVがソウに加勢しようとした次の瞬間であった。

「…あなたは…死なせない…!」

「「!?」」

「え…!?」

「この…声は…!?」

声の発生源は死んでいるはずのミチルであった。

『……!…これ…は…? 僕のコントロールが…奪…われ…て…』

背に不死鳥の羽と蝶の羽が現れたミチルが宙に浮かび、ロロが停止したかと思えば人型の姿となり、宝剣に取り込まれたはずのモルフォが姿を現したのと同時に共に歌い始めた。

「私の歌が…きっと守るから…!」

「っ!?」

ソウの体を虹色の輝きが纏われ、第七波動が飛躍的に高まった。

「っ…モル…フォ…」

「シアン!目を覚ましたんだね…あれは一体…モルフォは…どうしたんだい?」

歌声が響いたのと同時に目を覚ましたシアンはモルフォを見上げると、悲しげに呟いた。

「あれは…私達の知ってるモルフォじゃない…もう……」

「え…?」

「まさか…ミチルに電子の謡精の力が戻った…?」

パンテーラはミチルに電子の謡精の能力が戻ったと仮説を立てた。

シアンに宿っていた電子の謡精の力を宝剣に取り込ませ、その宝剣が破壊されたことで電子の謡精の能力はシアンではなく、本来の能力の持ち主であるミチルに戻ったのではないかと推測した。

「これは…謡精の歌の力…?だが、今までとはどこかが違う…まさか、アキュラの妹の…?だが、何故アキュラではなく俺に力を貸すんだ…?」

目を覚ましたシアンの様子を見る限り、シアンはモルフォには何もさせていないようだ。

ならばモルフォとロロの中心にいるミチルの仕業だと理解するのは早かった。

しかし、それなら何故兄であるはずのアキュラではなく、アキュラの敵である自分に謡精の加護を与えるのか?

何故モルフォの意識がないのか?

ソウはあまりのことに少々混乱していた。

「ミチル!お
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