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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第三十七話 悪夢
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「終わりです」

再び剣を落とすパンテーラに対して、オーバーヒートから立ち直った2人は別方向に向かってダッシュする。

この攻撃は単独の方が動きやすく、かわしやすいからだ。

「終わらん…っ!!」

「霆龍玉!!」

放たれたチャージショットはパンテーラがバリアで相殺するが、その直後の霆龍玉の雷撃が直撃する。

「っ…聖杯の導きを…」

羽の形状と色が変化し、床に聖杯を配置すると結界を張り、2人を引き寄せる。

聖杯を破壊しようとしても引き寄せる力が強く、ダッシュで逆らうことしか出来ない。

しかし、破片も引き寄せられているために移動を阻害され、結界に触れてダメージを受ける。

どうやらカゲロウを無効化するらしい。

「今の私の能力は夢幻鏡のような虚像ではなく、真なる実像…その気になればこのようなことも容易いのです。」

「まだだ!!」

チャージする余裕がないのでショット連射でパンテーラにダメージを与えるとGVも続けて避雷針を撃ち込み、雷撃を流し込む。

しかしパンテーラもこの反撃は予想しており、攻撃直後の硬直を狙って鉄槌を2人に叩き込む。

第七波動の能力者として最上位に位置する3人の戦いは凄まじく、どちらも退けない理由が存在するために3人の第七波動の高まりは止まることを知らない。

しかしソウとGVからすれば寧ろ夢幻鏡を使っていた時の方が手強いと感じていた。

確かに夢想鏡の実像を作り出す能力は恐ろしいのだろうが、寧ろ体の神経にさえ作用する能力の方が2人には厄介だったのだ。

そしてパンテーラでも進化したばかりの能力を十全に使いこなすことは出来ずにGVとソウに徐々に追い詰められていく。

「私は…負けられません…!皆さん…お兄様…!私に力を…!心からの愛を込めて、仲間達よ、家族達よ。今再びこの地へと戻れ!レジデントオブエデン!!」

パンテーラの詠唱が終わった次の瞬間にG7のメンバーが現れ、2人に襲い掛かる。

「こいつ…実像…?それにしては動きが単調だな…!」

「確かに…これなら!」

夢想鏡に慣れていないからなのかは分からないが、オリジナルと夢幻鏡のコピーに比べれば動きが単調で逆に対処しやすかった。

ニケーとガウリの攻撃をかわし、アスロックのガレトクローネによる攻撃とニムロドとジブリールの突進、テセオとテンジアンの時間差攻撃もギリギリで回避して反撃に転じた。

「迸れ、蒼き雷霆よ!これで最後だ…君を止めて、シアンと一緒にオウカの元に帰る!!煌くは雷纏いし聖剣!蒼雷の暴虐よ、敵を貫け!スパークカリバー!!」

最後の力を振り絞ったGVのSPスキルがパンテーラに直撃した。

「ああああっ!?」

まともに受けたパンテーラはふらつき
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