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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:20 帰還日程決定
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れて行くって事って……出来るんかな?」 

 意外な提案で驚いたなって。
 
 ――――
 
 話を聞いて、ちょっぴり切なく、悲しくなった。
 はやてさん曰く、極めて近い世界ならば、元いた世界に帰れるんじゃないかと。
 それなら、一時的にでも一緒に居られないかって。

 すごく優しい提案で、私もそうしてあげてほしいと、思ったけれど……。
 
「駄目です。少なくとも、サトが世界を巡った後に……はやてさん達の世界で逢えた時にその言葉を掛けてあげて下さい」

「……そっか。理由聞いてもええ?」

「……えぇ。ただし、言っちゃ駄目ですよ? まだサト自身が不安定ですから」

 ポツリポツリと話しを始める。
 
 それはサトが関わらなかった場合の事を。
 
「……まず、ここでサトがそちらに着いていって元の世界へ帰った場合。おそらくサトが関わったであろう世界が詰む可能性が高いです」

「……具体的な根拠は?」

「……今、こうして話なんかできなくなる可能性があった(・・・)。未来のサトはいろんな世界に介入するんです。
 少なくとも私……いえ、私達の世界では特に」
 
 奇跡を単騎で起こしたということ。サトが居なければおそらく別の誰かが担っていただろう事を、サトが肩代わりした。
 それ以外にも、サトは動いていたんだろう。だから私達の世界では大胆に行動していた。
 ゆりかご事変までは確実に起きることだと捉えた上で、自分に出来る最善手を打った。
 
 それは、私達と敵対することだとしても、だ。
 
「……はやてさん? もしかしてそちらの世界でもなにかおかしな事が起きてませんか?
 例えば、ありえないタイミングで響に関する何か(・・)があったとか?」
 
「……ぁ」

 一瞬考えて、何か思い当たる節があったようで、小さく声を漏らした。
 
「……ホテル・アグスタ。そこの地下で、大量に響の血痕があった……まさか。
 それにギンガ達が喫茶店で会った人に似てるって、響とサトが戦った時に」

「……あぁ。懐かしい。アグスタの戦闘中のタイミングで現れたって言ってましたよ」

 目を見開く。やはりか、ということは……まだ居るんだね。その世界に、未来のサトが。
 
「や、まだや。仮にサトやとして……そうだとして、なんで……私達の世界の震離達を助けに来なかった? 響の記憶があるのなら、あの時助けに来ないわけが」

「……そうしないように。きっと少し先の私達(・・)が釘を刺したんだと思います」

「っ!」

 胸ぐらを掴まれた。
 というのに、悠長に気管が狭まって息苦しいな、なんて考えてる。
 少し先の私達、という言葉の意味に気づいての行動だ。
 
「なんでや? 今も私達の世
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