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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:20 帰還日程決定
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た。
 そして、心と心が触れ合うのを直に見て、これからもっとずっと人らしく育っていくんだろう。

 ……あー……もー……。

「ほんっとに……いい子だわぁ」
 
「へ、あの……? 奏さん? どうしたんですか?」

 うりうりと頭を撫でる。
 マジもー、響が先輩泣かしてもしゃーないって割り切るけど、はなを泣かしたら私がしばこうかなー。



――side響――

 スタッフルームの外を眺めながらふと思う。
 気がつけば、既に外は夕暮れで9月も半ばなんだなーと思ってみたり。
 
 既にこの世界に来て少し経った訳だけど。それでも、元の世界のほうが心配になってみたり。
 震離や流曰く、来た時間とあまり誤差なく帰せると言ってたけど、心配といえば心配。
 あの二人がどれだけ無理無茶するか分からないし、おんぶに抱っこというわけだから少し申し訳無さもあるわけで。

「響、おつかれ。どうしたのボーッとしちゃって?」

「へ? あぁ……少し考え事」 

 いつの間にやら、隣の席にフェイトが居ることに驚きつつ。長時間遊びすぎた弊害か、中々頭が回ってない事に苦笑を浮かべる。
 こっちの姿でも気配くらいなら掴めると思っていたけど、中々うまくいかないらしい。

「あれ? そう言えばサトはどうしたんですか?」

「サトはね。母さんたちに頼まれて今日はこっちでエキシビジョンするってさ。
 本当ならいつもはお姉ちゃん達がするんだけれど、今日はまた皆で集まるからって」

「なるほどそれで。
 そうしたら、どうやって移動しましょうかね? グランツさんの研究所まで」

「それなら平気。住所も聞いたし、場所もなんとなく分かるから。
 流もお仕事終わったら、研究所に来るって言ってたよ」

 ふむ、まぁあの二人は研究所の一室に住んでるから。来るって言うより帰るっていう意味なんだろうけど。
 あとは……どーやって二人になるかだよなー。余計なおせっかいなんだろうけど、間違いなくフリーな俺か奏じゃないと解決できそうにないしなぁ。
 でも俺なんかで解決できる事かと言われれば分からない。
 きっと、俺も母さんとこの世界で会ってたら、色々想うだろうし。難しいところだよなぁ。

「そう言えば。奏達はどうしたの?」

「……ぁー、その」

 ふとした質問に思わず詰まる。
 実際、サトにお願いというか。ガッツリしたもん食べたいって言ってたら、つけ麺屋に連れて行かれたけど。
 奏だけじゃなく、はなにも震離にも言わずに出てきてるからなー。なんか言われそうな気がする。正直に言うか。

「……黙って出てきたからわからない」

「それは……平気なの?」

「……多分」

 くすくすと笑うフェイトを見ながら、黙っ
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