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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:20 帰還日程決定
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はやてには話しておこうと思って」

 パキン、と煎餅をかじったと同時にそんな話が始まって、終わった。
 ……やだ、私って凄く空気読めてない人じゃないですかやだー。

「……なるほど。私的な我儘入れたいんやけど4日後じゃ駄目なん?」

「ん? 何かするっていうのなら構わないけど。どったの?」

「あ、じゃあちょお、耳貸してー?」

「んあ?」

 震離がはやての側まで行って、耳打ちされてる。
 はやてさんも話を聞いてないみたいで首を傾げて、

「何やろね?」

「さぁ? だけど……」

 はやてからの話を聞くに連れて、どんどん優しく微笑んでるし。
 そして、ゆっくりとはやてが離れると。

「あいわかった。今日を含めてあと4日。
 ……皆も、訳はまた後で伝えるけれど、そのつもりで動いてね」

 ちょっぴり悲しそうに、それでもにっこり笑う震離。

「せやね。それ以上はわた……やなくて、うちも里心がついてしまうし。それが妥当なところやねぇ」

「そうですねー。作業……いや、課題の途中でもありますしねぇ」

 はぁ、と二人で溜息。
 まるで小学校の頃の夏休みが終わるような直前みたいだ。
 実際あっという間に日は過ぎていくし、楽しすぎるもん。この世界は……。

「さ、もうちょっとしたらアインスも帰ってくるし。皆で買い物でも行こうかな?」

「うちはかまへんけど、車は大丈夫なん?」

「そのためにワゴン車借りてるんで平気ですよ」

 トントン拍子で向こうで話が進んでるわー。
 ふと、湯呑を持ったまま俯くはなが目に入って、

「どうしたの?」

「……いえ。ただ……」

 ゆっくりと顔を上げて、どことなく寂しそうな表情で。

「やはり私はまだまだですね。
 どうにも、あの心情の変化を完璧に把握できないのですよね。
 ある程度察することは出来ますが……それでも」

 なるほど。と考えると同時に、湯呑を持つ手を両手で包んで。 

「良いんだよそれで。なんとなく。でも、察することが出来たんなら。
 だってそれが感情の揺らぎで、人だもん。
 これからだよ。これから見て学んで、分からなかったら皆に聞けばいいしね」

 一瞬キョトンとしたかと思えば、直ぐににっこり笑って。

「……はい!」

 眼の前で笑う花霞を見て、私は響と先輩が心から羨ましいよ。
 元々機動六課で生まれた4機のデバイスの稼働データから生まれて、最初からちょっと変わった人格だった。
 でも、響と共に居たお陰と、響の敗北を経てからの進化は凄いものがあった。
 融合騎の体に人格データを移した。だけど、そのままでは動けないことから同じ融合騎のリィン曹長から稼働データを頂いて今の花霞が生まれ
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