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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:19 懸念と心配
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辺りのルールも詰めて、だけど可能性を狭めないように調整していくらしい。難しい所だけど」

 特設フロアの待合室……じゃなくて、ゲストルーム? という場所でちょっと休憩を。
 というのも、最初は普通に休憩してけれど、色んな人から声を掛けられて全然休めないからと流が手配してくれた。
 今は代わりにフェイトが単騎で色々してくれてる。

 モニターに映るフェイトを見るサト。ふと、フェイトと相談したことを、

「……なぁ。ギンガとスバルの件なんだけどさ。あの二人を帰る為に説得するとして……なんて言う?」

 ふと、微妙そうな表情を浮かべて視線を少し泳がせる。
 こちらも、その仕草の意味が分からなくて首を傾げてその様子を見守り、観念したのかこちらを向いて。

「すまん。その前に一つ確認を取りたい。あの二人は……戦闘機人(・・・・)なんだよね?」

「……はぇ?」

 思わず変な声が漏れる。
 そして、サトから弁明を聞き納得した。

 サトと俺の分岐点は、公開意見陳述会。もっと言えば、その前に元に戻ったか否かという事。
 確かに、その頃なんとなく察しては居たものの、俺は陳述会で戦ったヌルの発言からギンガとスバルがタイプゼロと呼ばれ、且つナンバーズ達と似た存在だという事を確信した。
 更に陳述会の時に来ていたチンク、ノーヴェ、ウェンディ。ゆりかごの中で会ったセイン、ディエチを知ってた。
 だけど、サトの場合は違う。何が原因か分からないが元に戻れず、陳述会に参加出来ずに、六課防衛戦に参加。そして敗北し連れ攫われている関係から、サトの中ではなんとなくそうだった(・・・)ということしか知らないままだった。
 加えて、この世界に来て、ギンガやスバル、そしてスカリエッティの存在から、皆が居るということは知っていたけれど、この世界では姉妹の多さ。そしてそういう技術は無い上に、ナンバーズの子達全員を把握していなかった。
 何人かナンバーズを知っているけれど、知っているのは4と10。クアットロとディエチのみ。しかも後者はヴィヴィオを保護した時の記憶で止まってるし、クアットロに関してはまだトラウマを抱えたままらしい。

 その上で、現在の各人。フェイトの出した解答と、はやてさんが割り切っていることを伝えて、ここに長く居る人として意見を仰ぐ……けど。

「ゴメン。何も言えない」

「そっか」

 申し訳なさそうに顔を伏せてサトは言う。
 実情を聞いてからなんとなく察しては居た。
 何も言えない。それが表すのは……。

「……どうしようも出来なくなったら改めて頼ってくれ。俺……じゃない、私で良ければ力になるさ」

 苦笑を浮かべるサトの言葉を聞いて思わず呆気にとられる。でも。

「あぁ。その時は全力で助けを求め
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