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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:19 懸念と心配
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つくつと笑う震離を他所に軽くため息。
ただ一つ言えるのが、この子がどう変わろうと、平行世界の震離であろうと……その本質は変わらないから良いんだけどね。
「……それにしても、遠いねぇ八神堂は」
「……ゴメンねぇ。ほんとパーキングが遠くてねぇ。途中で何かお土産買っていこうか。何か冷やっこいものでも。はなは何かリクエストある? 好きなの買ってあげるよ」
「へ? いや……あの、その買って貰う立場なのでその……」
「良いから良いから。ほらほら、この辺ちょっとした軽食処とか、カフェがあるからなんか買ってこ。奏も色々つまんで美味しいの選んでよ?」
「はいはい。……ぁ、いや待って。最近カロリーが……」
「帰って動こうー。ほらほらいくよー」
嬉しそうに私とはなの手を引いて歩く震離。
あぁ、とても懐かしくて……なんだろうな。手に入らないものを見てるような錯覚を覚えたのは。
――sideギンガ――
平和だな。
と、ただ思う。ミッドも今でこそある程度落ち着いているけれど、それでも魔法を使った犯罪はまだまだ多いし、見えないところでは何があるか分からない。
だけど、この世界。平行世界の地球は平和そのものだ。設備こそミッドに及ばない所は多い。でも、落ち着いた町並みに、小さな私や、小さなスバルを見たら分かるほど環境も良いみたい。
父さんと母さんに違いが無い……訳ではない。元の世界の二人は子供に恵まれず、あまり覚えていないけど研究所に居た私とスバルを見つけて引き取ってくれた。
だけど、ここの世界では違う。ちゃんと母さんから生まれて、姉妹も沢山居て……。
違う。そうじゃない……!
「……ギン姉?」
「へ、あ……なあにスバル?」
気がつけば、目の前に座っていたスバルが心配そうな顔でこちらを見てる。
そうだ、今は。
「食べないなら貰っていい?」
「待って待って食べるから、ちょっと待って」
私の手前に置いてあるシュークリームのお皿を取ろうと手を伸ばしてくる。それを防ぐために手を取って……。。
「だって、さっきからボーッと紅茶の香りを嗅いでるだけなら要らなのかなぁって」
「喫茶店に来るのは久しぶりで、いい香りだったから楽しんでただけよ。スバルこそ、もう食べたんなら我慢してもいいんじゃない?」
バチバチとスバルと視線がぶつかる。
と言うより、なのはさんの実家の喫茶店の看板メニューと、おすすめの紅茶を楽しむくらいは良いと思うんだ。
「第一、スバルは一度ここで食べたことあるんでしょう? 用事でさぁぁあ」
「あるけど、あの時は緊張しすぎてあんまり味覚えてないの。だから、ちょっとちょーだいぃぃ!」
うぉぉおお、と私は
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