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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:19 懸念と心配
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が上がるのは見ていて面白い。
その上、サトさんが楽しんでプレイしているのはこちらも嬉しいですし。見るからに変化……目の色が穏やかで楽しそうというのが分かるだけでも大きなことです。
……ここからなんでしょうね。サトさんが変わっていって、そして、独自の戦術を生み出して、単騎でも戦えるようになっていくのは。
私が知っているサトさん。新暦75年に居たあの人はとても強く、何より退き際の心得、その思い切りの良さ等など凄かったですしね。だからこそ、サトさんは響さんという式がなかなか出来上がらなくて、その全容は分からず困っていましたし。
ま、その辺りは置いといて。ちゃんとお仕事をこなしましょうか。
――side奏――
「……やぁー……残暑パネェ。溶けるんじゃねと思えるほどに」
「だ、大丈夫ですか? 震離様?」
「んぁー……平気ー。最近真っ昼間に外出るなんてしなかったからねぇ」
若干よろけながら歩く震離の側を、日傘さしながら歩いてる。一応震離も入るように、はなも小さな和傘っぽい日傘を買ってもらって、最初は喜んでいたけれど……徐々に弱ってく震離が心配になってきたらしい。
とかいう私も心配してるんだけど。この子ってばこんなに暑さに弱かったかな?
「なーんで、今日に限ってコインパーキング空いてないかなぁもー。お蔭で凄い遠くになっちゃったしー」
「まぁまぁ」
うだうだというか、半ば溶けそうかと思うほど汗かいてるし、顔色も悪い……って。
そう言えばこの子って確か……。
(ねぇ震離?)
(んぁ? どったの? この距離で念話なんて?)
(え、いや……その、この太陽の下歩いて平気なの? 一応、その……吸血鬼なんでしょ?)
この震離も時折目が赤くなったり、強いらしいって事を言われてる事から推測したけど。違うのかな?
先輩から震離が人を辞めてたって聞いた時は驚いたっけなぁ。だけど、不思議と悲しくはなかった。何時か遠くへ行ってしまいそうな子だったし、ある意味納得がいったなぁと言うのが本音だったし。
で、当の本人は目を丸くして、ニヤリと笑みを浮かべて。
(ふは、既に私は太陽なんて目じゃない。苦手ではあるけど、天敵にはなり得ないのだ!)
(……えー)
思わず苦笑い。はなも念話を聞いてたみたいでこちらも苦笑い。
震離と話してると私の中の吸血鬼の定義がどんどん崩れていくなーと。
(まぁ、昔はやばかったけど、今はもう平気。一応コレでも真祖ですから)
(んー……色々気になる単語が出てきたけど、とりあえずは良いよ。頭痛くなってきたし)
(そうしなそうしな。割とややこしい定義だから。私だって納得いってない部分多いしね)
く
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