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Duel:19 懸念と心配
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そうに、だけど、嬉しそうに笑う女の子。でも、その面影は確かに響だって分かって……。
「……うん。本当だよ」
もう一度ぎゅっと抱きしめる。もうちょっとだけ、もう少しだけこの時間に浸って居たくて。
――side流――
「それでは、私はブレイブデュエルの方を手伝ってきますね」
「はい、行ってらっしゃい流さん」
フードコート担当の皆さんに告げてから、フロアの移動を開始する。
連休明けとはいえ、周辺の社会人の方々もお昼を食べに来てくれる関係で、おもちゃ屋さんと言いつつ割と忙しい。
つい先日には、ブレイブデュエルではなくて、美味しい軽食処としてテレビかなにかで取材を受けた時もありましたし……。
……それにしても。
「ブレイブデュエルの特設フロア盛り上がってますねぇ」
少し離れた場所にいるにもかかわらず、歓声がここまで聞こえるのは凄いと言うかなんというか。
……しかし、妙とは言いませんが、サトさんが居るだけでここまでになるのも珍しい。まだT&Hの看板チームは学校の筈、いや、そろそろ終わって集まる用意をしている頃かな?
まぁ、どちらにしても、まだ盛り上がりに欠けるはずなのですが。
そんな事を考えながらバックヤードからフロアへ出て、直ぐに納得しました。
『飛べ、響』
『よし、ばっちこい』
特設画面の向こうで、サトさんが響さんを蹴り飛ばす……というより射出しているのが見え、そのまま先頭を走る数人を抜いてゴールをくぐる。
スピードレーシングで、5対2で勝とうとしてる辺りあの二人は流石というかなんというか。
遊撃にサトさんが、基本的に機動力勝負で響さんがやっているのは……大人気ないなぁと。フェイトさんはメガネ掛けてポニテにしてるのは、一応別人ですよーと振る舞ってても……色々人が寄っていく辺りなんとも言えないですね。
「お疲れ様です」
とりあえず側まで行くと、ホッとした表情で。
「おつかれ流。そっちは終わったの?」
「えぇ、テスタロッサさんはしないんですか?」
一応気を使って、名前ではなく名字で。フェイトさんもその意図を察してくれたのか柔らかい笑みを浮かべて。
「ううん、もうちょっとしたら3人で出る予定だったよ。流も出る?」
「……遠慮しておきます。一応開発者側なので、どのゲームも一応の穴を知っていますし、数値の上限も知ってるので攻撃の捌き方も知ってますしね」
「そっか、残念。奏達は来るかな?」
「さぁ? 震離さんがデートに連れ回してるでしょうしここに来るかはわかりません。ですが、来たら面白そうですけどね」
今はここに居ない3人を思い浮かべる。
流石に震離さんも参戦は無くとも、奏さんとはな、この二
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