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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:19 懸念と心配
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 なるほど、ギンガとスバル……いや、ギンガが問題になりそうだなぁこれは」

「え?」

 一瞬、意味がわからなかった。ううん、意味は分かる。
 でも。どちらかと言うと、スバルの方が依存するんじゃないかと私は思う。ティアナの時の事、そして共に無茶をした時のことを思うと、パートナーの為に、と依存していたと思う。
 対してギンガは……あ。
 そこまで考えて私も気づく。

「……そういう事」

「フフ、そういう所鈍いんですね。
 多分きっと……お姉ちゃん(・・・・・)だから、一番辛いんだと思いますよ」

 気がついたらサトと同じ様にスラックスとシャツを纏った響が苦笑を浮かべてそこに。

「……フェイト、お願いがあります」

 ――――

「……そっか。そういう事ならいいよ」

「ありがとう。今度ちゃんと埋め合わせするし、取越苦労ならいいんだけどね」

 ニパッと笑って両手を伸ばす響をゆっくり抱きしめて。
 
「……一日だけ貸してあげよう」

「うわぁ、めっちゃ偉そう」

「そんなことないよ」

 にやりと笑う響の頭をうりうりと撫でる。
 ……私も、今回関係ない立場だったらよかったけれど、私も後ろ髪を引かれる立場。決めた事だとはいえ、気を抜いたら私も気にしてしまいそうだから。
 
「……それに、もうちょっとクイントさんと話してみたかったし」

「へー、珍しい。年上が趣味?」

「……冗談言わないで下さい……そうじゃないよ、気になったという事と、少し懐かしいと思ったからだよ。
 似てるんだよ。俺の母さんに」

「……そんなに似てるの?」

 難しそうに眉をひそめた後に、首をかしげながら。

「……なんだろう性格……というより、本質がにてるというか。考え方とかですかね。あ、髪形も似てますね」

 確かに、クイントさんも結び目こそ違えど纏めていたなーと。ふと自分の髪の毛先をとって。

「……私も纏めてみようかな。どう思う?」

「長い髪も好き、するんだったら先端を纏めたりすると割と好きですかね」

 くしゃりと笑ってる。確かに、響って奏の髪が切られてる時もすごくショックを受けてたし……。
 に、しても……さっき沢山弄ったけど、なんだかいつもと比べてグイグイ来てる……?
 そんな様子に気付いたのか、申し訳なさそうに笑って。

「まだあんまり恋人らしい事してないし、これくらいは。俺もどれくらいしていいのかわからないから。
 それに、二人きりなんて殆どなかったし」

「……」

 思わず唖然としてしまう。というより、ちゃんと意識してくれてたんだなって。旅館のやり取りとか、こちらからの一方通行かと思ってたけどそんなこと無かったんだね。
 腕の中で恥ずかし
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