暁 〜小説投稿サイト〜
始まりはこの日から……
トラブルメーカーメーカー
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と言ったら、愛想笑いでスルーされた)すると、早速歌う事に。
ストレスを発散させたい俺はシャウト系の歌を選曲。
Xの『紅』で皮切りだ!

その後も俺は歌いまくる!
そして2時間程経過した時に、ようやく思い出す…俺一人が歌っている事実に。
ユキは俺が歌う歌にノってくれてはいるが、まだ1曲も歌ってない。

「ユキも歌いなよ…俺ばっかりが楽しんじゃ申し訳ない…」
「そんな事無いよ。私、リュー君の歌を聴いてるだけですごく楽しいよ!」
良い子や…女じゃないのが勿体ないくらい良い子や…

「いいからユキも歌うの!俺はトイレに行ってくるから、その間に歌を決めておけよ!」
「は〜い」
俺は上目遣いで返事をするユキにトキメキながら、部屋を出てトイレへと向かう。

途中、店員が隣の部屋へ飲み物を届けており、中を覗く事が出来たのだが、どうやらお隣はお一人様のご様子で、女性が一人で熱唱していた。
既に彼氏を作る事を放棄した風貌で、独身を満喫している様に見えた。
ただ…歌はそれ程上手じゃなかったね!

トイレから戻り部屋へ入ると、ユキは手鏡を使いメイクや髪型を直していた。
「おい、何を歌うのかは決めたのかよ!」
ユキの可愛らしい仕草に襲いかかりそうになるのを必死で止め、ぶっきらぼうに言い放つ。
コイツ危険なんだよ!

「うん。もう決まってたんだ。あとはスタートを押すだけ!」
そう言うとリモコンを手に取りスタートさせる。
流れてきた曲はJUDY AND MARYの『クラシック』だった。
うん。可愛い…


気が付けば延長を重ねて6時間が経過していた。
うち8割を俺が歌い続け、流石に疲労と空腹で切り上げる事に…
「…じゃぁパスタを食べようよ」
会計を済ませ車に戻ると、ユキが提案してきた。

「…つまり、あの店か…」
俺達…と言うより、俺が行くパスタの店は決まっている。
俺が女を落とす為に使う店だ。

何が好都合かって…
味は絶品、価格も手頃、雰囲気も上品かつアダルティー…
そして何より素晴らしいのが立地条件だ!

そこは交通量の多い国道から少しだけ入った場所に存在しており、駐車場が狭いのだ。
だから歩いて10分程のコインパーキングを利用するのだが、店からパーキングまでの道のりが良い!

店から歩いて直ぐに国道に出る…横断歩道は無いので、めんどいが陸橋を使うのだが、そこからパーキングまではラブホテル街が続く。
そう、パスタを食べて、彼女を喰べるのがこのコースだ!

普段であれば、女の子を『パスタの美味しい店があるから行こうよ!』と誘い、車を止める。
ラブホ群に戸惑うレディーを爽やかに『違うって、この先に本当に美味しいパスタの店があるんだよ』と説得し、お店まで導く。
良い雰囲気と美味しい料理
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