蒼紅:第三十四話 敵地
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雰囲気がシアンに似ている気がするのだ。
「あの小娘がシアンにか?…気のせいだろう?あの屑の関係者ならばあの小娘もどうせろくでもない奴に決まっている」
「…そういう決めつけは良くないと思うよ兄さん?」
自分達はミチルを見ただけで会話は一切していない。
彼女が気絶していたのもあるが、話してもいないのにミチルのことを決めつけるのはどうかと思ったGVである。
「アキュラ(あれ)の印象が悪すぎるんでな。身の回りの奴らもそうだと思うのは当然だろう…まあ、これまで戦って、エデンの…特にシアン関連の目的が今でも分からんというのは不気味だ…だが、あまり良いことではないのは確かだろう。急ぐぞ」
「了解」
更に奥に進むとポーンのエデンの兵士が襲い掛かってくる。
「雷霆兄弟…能力者でありながら我らに仇なす背教の徒!同志から奪ったミラーピース…返してもらおうか!」
「あれはシアンの物だ!」
脳裏に浮かぶのは、オウカの姿…第七波動を持たない人でも自分達能力者を恐れずに隔てなく接してくれる人はいる。
「背教だって?武力(ちから)で他者を抑えつけることが、お前達が信じる“教え”だと言うのなら、そんな教え、背いて当然だ!」
「悪いが、ミラーピースは渡せん。俺達にも譲れん物がある」
そう切り捨ててGVは雷撃を見舞い、ソウは雷撃刃で斬り捨て、その奥のシャッターを潜ると見覚えのある巨体が突如現れ、2人の前に立ち塞がる。
「これは飛天にいたプラズマレギオンか?皇神の未完成兵器が何故ここに…」
『プラズマレギオンには違いないけど、飛天の中にあった物より強化されているようだ…いや、これが完成型?』
「途中でエネルギーの糸が見えた…第七波動で強化されているのかもしれないね」
「テセオという奴とアスロックの第七波動で…か…2人分の第七波動で完成・強化させたのか」
2人に向けてプラズマレギオンのドリル型ミサイルが発射された。
「くっ!」
GVは即座に雷撃鱗で防御を試みるが、ミサイルは勢いが弱まっただけで破壊されない。
ソウは破壊こそ出来たものの、ミサイルの耐久力が高いのか即座の破壊は出来ず、このままでは次の攻撃に対応出来ないと判断した2人は即座にダッシュで離脱する。
「喰らえ!!」
ソウが反撃でチャージショットを放つが、プラズマレギオンが展開したシールドで攻撃が遮断される。
「攻撃が弾かれた!?」
『2人共、プラズマレギオンにダメージを与えるにはまずシールドを破壊しないと!』
紅き雷霆の攻撃が弾かれたことにGVは驚愕するが、シャオの指示によってまずはシールドを破壊する。
「当たれ!」
銃のカートリッジをテクノスに切り換え、避雷針をシールドに当て
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