蒼紅：第三十三話 水晶
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荒だけどバルブを破壊して水を出すか…マッハダッシュかホバリングか空中ダッシュを利用して強引に突破してもいいかも』
｢念のためにバルブを破壊するか｣
バルブをチャージショットで破壊し、水を出させて自動車の火を鎮火させて先に進む。
｢ここだけではなさそうだ。早くＧＶと合流しなくてはな｣
敵を返り討ちにしながら進み、輸送車の積み荷らしきコンテナを足場にして進んでいると水晶によって破壊された建物が目に入る。
｢このハイウェイは確か、この国の物資補給路としても使われていたな。エデンの奴等からすれば充分狙う価値のある場所のようだ｣
『うん、このハイウェイが破壊されれば交通機関だけじゃなくて物資の補給もままならなくなる。あいつらは本当に見境のない…！』
｢今はそんなことよりも今はミッションに集中しろシャオ。お前のミスで死ぬのは御免だ。｣
『あ、ごめん…』
雷撃では水晶は破壊出来ないために、水晶に身を潜ませた敵に気を付けながら慎重に進んでいるとＧＶから通信が入った。
『ごめん、兄さん。道路が破壊されているからそっちに向かうのは少し遅くなりそうなんだ』
｢分かった。敵の妨害はないか？｣
『今のところはね』
｢よし、なら気をつけて来い…いいな？｣
『了解』
ＧＶからの通信が切れると、奥から機械の駆動音が聞こえ、ソウは慎重に奥に向かうと見覚えのある兵器が待ち構えていた。
｢こいつは確か皇神の無人戦車の試作機…確かスパイダーと言ったか？どうやらエデンに奪われたようだな…過去のデータはあるから大した相手ではないがな｣
火力は相変わらず高いが、露出したコアが弱点と言う欠点は未だに解消されていないようだ。
｢そこだっ！！｣
攻撃をかわしながら露出しているコアにチャージショットを直撃させ、ホバリングを利用した滞空でコアにショットを連射してダメージを蓄積させていく。
｢終わりだ！！｣
ダメージが蓄積していたコアにチャージセイバーによる斬撃を受けたスパイダーはコアが破壊されたのと同時に機体も爆発した。
｢破壊完了。所詮は皇神の造ったガラクタだ｣
『流石だね、ソウ…奥にあるゲートモノリスを破壊して、先に進んでＧＶと合流しよう』
シャオに促されたソウはゲートモノリスを破壊してＧＶと合流するために先に進む。
｢そろそろＧＶとの合流地点のはずだが…｣
｢兄さん！｣
ＧＶの声に振り返ると、シャオが用意したバイクマシンに乗ったＧＶが向かってきた。
｢よし、ＧＶ…発進だ｣
｢了解｣
ソウもマシンに乗り込み、マシンの発進を促す。
『あ、そうだ。ソウ、分かっていると思うけど…マシンに乗っている最中にマッハダッシュはしないでね？流
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