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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:18 幸せだけの人生じゃないから
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一瞬こちらに視線を向けて、ぎこちなく笑ってくれた。
目元は優しく、自然に出来ていたけれど……口元はまだまだ上手く笑えないらしい。
それでもこうして私にも笑いかけてくれたのはちょっぴり嬉しい。
でも。
「やっぱりサトも、スカートに抵抗有るのかな?」
「……まぁ、気持ちは良く分かりますけどねぇ」
黒いスラックスに、黒いシャツに青いエプロン。そして白髪をポニーにして背中まで伸ばしてるのはちょっと格好いい。
……ふと思い立つ。サトを可愛くしようと思えば、長い髪を生かしてハーフアップ。白髪だから映える黒いリボンをワンポイントにして、服装はノースリーブのブラウスと、膝上程度のスカート。ロングブーツなんてしたら可愛いんじゃ……あ。
チラリと、目の前で着替えようとしてる響に目をつける。そのまま着替えて意識がこちらを向いてない内に。母さんが言っていた、母さん秘蔵のコスプレ衣装の場所を確認して、それに近い服装と靴が有るから手にとって。元いた席に戻ったと同時に。
「そう言えばフェイトさ……ん?」
バッチリと目が合う。静かに後ずさりした分、私が距離を詰めまして……。
「待って待って待っておかしいおかしいおかしい俺もサトと同じ服装のはずなんだけどなんでそんなモン持ってるんですかおかしくないすか」
「よくワンブレスでいいきれたね。さ、着ようか?」
ずいずいと近づいて、更衣室の壁に追い込む。
逃げ場が無くなった所で、響の手を取り。
「……ちょっと着替えよっか?」
「……ヒッ」
ゾクゾクと背徳感が背筋を駆け上がる。
小さい貴女でこんな顔ならば、元の貴方はどんな顔をするんだろうって。
あぁ、その顔はたまんない。
――side流――
ブレイブデュエルの特設フロアを経由して事務室へ向かう最中に、珍しい人がいるのが見えまして。
「ここにいるということは、これからイベントでもされるんですか?」
「……さぁ? ま、やること無いし昼から入る予定のバイトの人が急病らしいし。代わりに出てって頼まれたんだよ」
従業員用通路を二人で歩きながら、他愛もない話をする。
久しぶりにつけ麺を食べた事だったり、しつこいナンパに絡まれて面倒を起こすのも嫌だからと全力で離脱したことや。
フェイトさんから、例の話を聞いて、その答えを聞いたこととか。
「……寂しい、と思ったり?」
「……無いっていいたいけど、そうだなぁ。正直寂しい部分は有るよね。
だけど、いいタイミングだったかも知れないけどね」
ぎこちなく、それでも優しい目をして笑うのを見て、私も笑みが溢れる。
「というか、流はどうしてここに? 何時もなら厨房にいる
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