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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:18 幸せだけの人生じゃないから
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慌ててその手を取って握手を交わして。
「それじゃあ二人のはやてさん。またね、私はもう行くわ」
「はい、オーリスせんせもお気をつけて」
そのままお店を後にしようとするオーリスさんを見送りながら、ふと。
「オーリスさん。少しやけれどお話できて良かったです!」
頭を下げてお礼を伝える。すると驚いたように目を丸めて、ゆっくりと優しく微笑んで。
「えぇ、私もよ。またねはやてさん」
後ろ手に手を振って八神堂を出ていくのを見送りながら。
「……一生徒、飛び級とはいえ気にかけてくれたんは、オーリスせんせとレジアス学園長だけやったんよね。同期生は話はしてくれるんやけど、それでもどっか距離あったし。
せやけど、あの2人と、同じ系統の学校からやってきたゲンヤせんせも含めて3人だけやね、私を普通の子と同じ様に接してくれてたのは」
「……そっかぁ。さぁ妹や。今日は腕によりをかけてわた……しやなくて、ウチが昼食作ろうかな!」
「ほんまー? どんなん作るか見ててええ?」
「勿論や。さぁ、行こうかー」
色々と面白い出会いがあるんやなぁって改めて知って、ちょっぴりもったいないなぁって。
レジアス中将とも、この世界の私は上手く付き合ってるみたいやし、実は付き合いのなかった人ともつながりが在るんだろうと考えると、本当に平和なんやなぁって。
――sideフェイト――
「……そう。そしたら俺からは言うことはないです」
響達を迎えて、流からの話を聞いた上でのお話をした所、特に何かを言われること無く終わりました。
響からも思う所は有るんだろうけど、それでも言わないのは、ちゃんと分かってくれてると信じてる。
でも、ちょっと気になったのは。
「また俺って言ってるよ。気を付けなきゃ?」
たくさん汗をかいてたから着替えてるのを見ながら、響に注意を。
幸い、今お店の更衣室には私と響、サトしか居ないから良いけど、コレが外だったら……怪しまれないけど、なんだろうって気になると思うんだ。
「……流石にこの場にこのメンツしか居ないって分かってたから言ったんですけど?」
「それでもだよ。普段から気を付けておかないと……」
「……その普段は今だけじゃないですか」
苦笑交じりのため息をつくと、そのまま着替えを続ける。
すると奥の方で着替えてたサトがこちらにやってきて。
「それじゃ先に出ますね」
「あいよ。ブレイブデュエルのスペースに行けばいい?」
「あぁ、そろそろ低学年の子達が来る頃合いだからね。じゃお先」
……ちょっぴり羨ましい、というか良いなぁと思う。
響とサト、その関係性はよく分かるけれど、あの距離感はちょっと憧れる。
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