暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:17 帰宅路、スカリエッティ家のお母さん
[7/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
…?
 自然と首を傾げる。それは響も奏も同じらしくよく分かっていない様子だ。
 どういうことだ?

「あれ? サトはともかく、響の方じゃ私人外になってた……よね?」

 ……ぎこちなく響が頷いて、奏は驚いた様子で目を丸くしてる。

「まぁ、うん。私人外……吸血鬼になっててぇ。うん。それで満月の状態で魔力使ってると下手すりゃバーサクモード入るのよね。だから響とサトの相対には流が乱入したんだけど、流は流でまだ通常状態には程遠いわ、武装は完成してないわの二重苦。
 それは一旦置いといて、帰るための手段としては、私が魔力を流に供給して」

「その魔力を使って、私が枠超えの魔法を展開と、一瞬理を書き換えて、事象を超越します」

 イエーイと二人で手を合わせて、さも当然のように言うけど……あれ?

「……すまん。君ら二人と1年一緒に住んでて言うことじゃないと思うし、震離が吸血鬼になってるのも教えてもらってるから知ってるんだけど。
 平行世界渡航ってそんな難しいと言うか、超越とかしなきゃいかんの……?」

 思わず声が震えてしまったが、言いたいことは全部言えた。

「え、んなわけ無いじゃん。私と流はタイミングで、サトはレリックで。だけど、それ以外で安全に且つ無傷で、誰も欠けること無く、ピンポイントで元に戻そうと思ったらこれくらいしなきゃ」

「この世界に影響を残さないで行こうと思ったらこれですかねぇ。一応ジェネレーター動かして、ヴィヴィオ達が来たときと条件を近づけますけど、やっぱり魔法関係ならこれかな、と」

 ……要するに。

「流よりも、震離が安定しなきゃいかんってことで、良い?」

「「はい」」

 ……ガクン、と私も響も奏も肩を落とす。
 なんか、身内がすごい遠くに行ったんだなぁと。

「まぁ、一番はサトさんの力もあれば完璧なんでしょうが……贅沢はいいません。二人で何とかします」

 ……ん!?

「そう言えば、レリックで跳べるって言ってたけど、将来的に自由に引き出せるの?」

「うん。私達の世界に来てたサトは。今より明るくて、もっと洗練されて、空間転移で攻撃躱すっていう凄いことしてたよ」

 未来の俺は何してんだろう……嘘だろ。

「そのためにサトさんのデバイスを作っていたんですが……ねー。この前の戦闘で一部破損しましたし、お守り代わりに渡してたのが仇となった最悪な結果になりましたし、ねぇー?」

「……ゴメンて」

 ねーというタイミングで語尾を強める流の視線がいたたまれなくて、つい視線を反らしてしまう。

「……と、言っても。これは避けられないことだったんじゃないかなぁ。まぁ、しゃーないよ」

 ……ほんと、未来のヒタチサトさんは何をしてらっしゃるんでしょう
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ