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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:17 帰宅路、スカリエッティ家のお母さん
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「それでは、いただきます」

 ……結論から言うと、唐揚げも卵焼きも凄い争奪戦が始まってました。

 ――――――

「……で、マジな話をしたいんだけど。良い?」

 ご飯を食べて、はなが奏と震離から大いに可愛がられたせいか、疲れて眠った所で。
 少し真面目な雰囲気を纏った響の一言から始まった。
 そして、それはおそらく……。

「……帰る目処は立ってる、と考えても良いの?」

 しん、と静寂が包む。響の視線はただ真っ直ぐ流と震離の座る席を見つめている。
 その流はと言うと、静かに瞳を閉じたと思えば、灰色の光が流を包んで……収まる頃には本来の流の姿に戻る。
 
「厳密に言うと、立ってる。というより、条件さえ揃えば返すことは可能です。
 おそらく今回の件は、サトさんが響さんを……限りなく自分に近い、自分とほぼ同じ道を辿ってかつ、最悪な結果にならなかった緋凰響を夢で繋がってしまい、無意識に呼び出したと推測されます」

 申し訳なさそうにこちらを見るけど、小さく首を振って気にするなと伝える。
 そのまま流から引き継いで。

「……俺が、呼び出したのはおそらく4人。響と奏、フェイトさんとギンガだったはず。
 前者二人は言うまでもなく、後者二人は、私が意識を取り戻してから、あの二人がよく見舞いに来てくれていたのに、私は何も返せてないし、どっかで謝りたかったんだと思う」

 これに嘘は無い。そして、奏を無意識に呼んだのはおそらく、この体のレリック。私の世界の奏の色に染まって、中に意識が残っていたから……。

「……確かに、スバルがついてきたのは、きっとギンガと一緒に休憩入ったからだろうし、私ははやてさんと休憩……っていうより、仮眠に入ったからだと思う。そのタイミングで呼び出されたのなら色々納得できるね」

 この世界に飛ばされる前を思い返して奏が言う。
 響も少し考えて。

「俺はフェイトを看病しながら眠って、それでかな。隣にはなも眠ってたからね。そうすると、タイミングが合えば高町親子も入ってた可能性も合ったのか。やばかったな……いや、やばくは……あれどっちだ?」

「なのはさんまで来たら、バランスブレイカーどころの騒ぎじゃないから良かったよ。うん」

 響が戸惑っている間に、震離が助け舟を出す。
 コホン、と流が咳払いをして視線を集めて。

「話を戻して、条件さえ揃えばということについてお話を。本来なら来た時点で還せたのですが、それが出来なかった理由も。
 震離さんと協力して還すための術式を使うはずだったのですが、震離さんは満月が近い関係で下手なことは出来ない上に、旅行の時には完全な満月だったためあまり魔法を使えなかったのと、私がまだまだ不安定でして……お恥ずかしい」

 …
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