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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:17 帰宅路、スカリエッティ家のお母さん
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ための用意を初めて。
――――――
「ただいまぁー。疲れたわー」
「おじゃましまーす。最後の最後まで先輩がクヨクヨしてて大変だったー」
「あ、おかえりなさいお二方。もう少しで晩ごはんできるのでもう少し待ってくださいねー」
おや、震離と奏が戻ってきた。思ってた以上に早かったが……。
「……三手位戻そうか?」
「……いや、待って、まだ手は有る……有るはずなんだ、頑張れ俺……!」
小さい俺、というか見た目相応まで劣化というか、退化してるせいで細かい所まで考えが回っていないんだろうなぁと。
せめて同じくらいならば、良い勝負だが……あちらからしたら、分かってるのに止めきれないというジレンマに陥って、なんというか可哀想。
「え、流が御飯作って……え、嘘ぉ!?」
「ふふふ、そのリアクションも懐かしいですね。お疲れの所ごめんなさい震離さん。ご飯よそってもらっても?」
「はいはい。その前に手ぇ洗うねー。すぐ済むから待ってね」
「勿論。今日は唐揚げと出汁巻玉子、味噌汁ですよー」
「へー……うわすご、美味しそう。すぐ手洗いして来るね。震離何処?」
「こっちこっち〜」
母親役に収まってる流と、純粋な女性二人が揃ったおかげで、一気に騒がしくなる。
「……勝負はまた後でやるか。私と響はここで片付けてるからはなは……あ、流の所からおかず運んでもらっても良い?」
「わかりました。流様ー、運びますよー」
「あ、お願いね。少し重いから気を付けて」
唐揚げの乗った大皿を居間のテーブルまで運んでるその間に。
「響や。夜になったら一旦戻るんだ。その時再戦しようか」
「……あ、そうか。よっしゃ片付けるわ」
直ぐに盤面崩して片付ける。コイツ自分のことだから気づいて無いだろうけど。
自然と涙目になってたって分かってないんだろうな。
「よーし、手洗い終わったー。各々どれくらい米食べるかおせーてー」
「私多めが良いなー……」
「知ってる。奏は大盛りって……中島家クラス?」
「其処までじゃないかなぁ。普通の大盛りかなぁ!」
「はな、今度は卵焼き運んでくれる?」
「了解しましたー」
……すげぇ、女三人寄れば姦しいって言うけど、本当だった。
いやまぁ、うん。1人女性カウントしていいかわからないけれど。あんまり性別に拘ってないから良いか。
お盆を持った震離が机を見て、御飯を並べながら。
「響とはなが一辺に。私と流が一辺に、サトと奏がそれぞれ座れば問題ないかなー」
「あいよ。はな、隣においで」
「お隣失礼しますねー」
それぞれが席についたのを確認して。流が周りを確認してから手を合わせ。
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