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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:17 帰宅路、スカリエッティ家のお母さん
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「当たり前の日常が全部そこに在るっていう、それこそ昔望んだIFのような世界。
分かっていても……羨ましいって思っちゃいますよね」
「うん。私ですらこれやからなぁ」
後の二組はきっと難しいことになってるんやろうなぁ。
私はまだ、こんなに違うんやねって笑っていられる。だけど……。
「……難しいですよねぇ。だけどまぁ、まだ時間はありますから、ゆっくり整理して下さいな」
「せやんなぁ……目処は立ってるん?」
「……目処ではなくて、聞いた話的に安定しているらしいので、そっから計算やらなんやかんやで、4日位ですかねぇ。勿論把握したら早めることも遅くすることも可能です」
「……そっか」
……あぁ、楽しい時間っていうんはあっという間やねぇ。
さて。
「なぁ、なんで私には男が来ないと思う?」
「高嶺の花、騎士たちの主、トライアングルエースの一角、理由なんて上げればキリがないですよ。特にはやてさんを上から物言える同世代ってなかなか居ないでしょうに」
「……やっぱりかぁ」
ブワッと涙が出てきました。
――sideギンガ――
「……ぁ」
キッカケは七緒のつぶやきからだった。あまり感情を出さない……わけではないけど、表現の薄い子が、わかりやすく嬉しそうな表情をしたこと。
「どーしたの七? なんかいいことでもあった?」
運転席の母さんが真っ先に気づいて、ニヤリと笑みを浮かべながらバックミラー越しに七と目を合わせる。
「……うん、一日だけだけど、お母さんが帰ってくるって」
「え、本当! お義姉さんってば何時も忙しいもんねぇ。良かったじゃない」
「……うん」
……不味い。
そう考えると同時に後部座席で、小さい自分を膝枕してるスバルから念話が飛んできて。
(ギン姉、七達のお母さんって誰か聞いてない!?)
(ゴメンねスバル。私も全く聞いてない)
サーッと冷や汗が流れるのが分かる。誰が来ても驚かない、とは言い切れないんだ。私もスバルも。
だって、母さんの実の兄がジェイル・スカリエッティだという事。そして、その奥さんが誰であっても……正直驚き以外の感情はでないと思う。
だけど、何よりも不味いのが……。
「もう少しで家に着くから待ってね七?」
「うん、お願いします」
もう間もなく到着してしまうという事。
いや、でも待って。誰であっても驚くというのはよくよく考えたら誇張しすぎたわ。私達が知ってる人とは限らないもの。知らない人であれば、ある程度衝撃も軽減出来るはず。
そうよ! 多分、きっと大丈夫、なはず!
――――――
「七緒〜!」
「お母さーん」
……嘘
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