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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:16 合宿最終日・巡り巡って勘違いは加速する
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――sideアリシア――

 私、アリシア・テスタロッサは。とある疑問を胸に抱き注意深く観察をしております。
 その内容は1つ。
 サトと響の関係性を。ガッツリ観察しています!

 と、言うのも。

「「……もふもふ」」

 寝ぼけ眼で、朝食を並んで食べてる姿を見てると。完全に同じ行動パターンなのよねー。
 きれいな箸使いに、三角食べ。時折お茶を飲む動作も……全部同じ。
 だから、私は1つの仮定を建てたんです。
 昨日、響のお父さんのお話をした時に。そっくりなのは親子だからという話の他にカードを見て違和感。
 確かにそっくりだけど、それ以上にサトと響がそっくりなことに改めて気づいた。
 そこからぼんやり考えて、未来からやってきた皆の状況を少し考えてみる。
 異なる世界の未来のフェイトは、単身で留学、私やお母さん、小さい頃から家庭教師をしてくれてるリニスと離れている。
 同じくはやても多少違うという点が有るけれど、アインスの単騎留学と、飛び級をしていないこと。 
 中島姉妹も、二人だけお父さんに引っ付いて別れて暮らしている……。
 きっと、その頃を再現……? するために、異なる過去に飛ばされたとしたら納得行くし……嬉しいことなんだよね。

 でも、響とはな、奏も来た理由が今一分からない。
 奏はフェイトの後輩で、はやての助手をしてるって言ってたから……おそらく本当に巻き込まれたんだろうけど。
 問題は緋凰姉妹だ。
 こちらも偶然だと思っていたけれど、響のお父さんの性格を聞いて、その違いに驚く半面。あんまり性格面は似てないのが分かる。
 だけど、そこでふと閃いた。
 外見……特に髪色はお父さんからで、性格面は。

「サトから持ってきた。つまり、響とはなのお母さんは、将来のサトなんじゃないかっていうのが私の推理。どう?!」

「それを何故我に言うのか、些か疑問なのだが?」

「いや、アインスと二人で寂しそうだったから」

「寂しいわけあるかぁ!」

 ばしぃと持ってたパンフレットを叩きつけて。埃を払って綺麗にし直してからページを開く辺り。流石王様、きっちりしてる。

「王の言う通り。いつもの面々に話せばよかったのでは?」

「……フェイトは、なのはに相変わらずお熱だし、アリサとすずかはイチャイチャチュッチュ。チーム中島ーズはおっきなお姉ちゃん達と沢山遊んでるし……気になったことを話そうと思ったら、消去法でこうなったの」

「……我等は余り物か」

「フフ、だが余り物には福が有るというじゃないか」

 はーっと疲れたため息を吐く側で、楽しそうに笑うアインスを見ながら私も笑っちゃう。

「……だがまぁ。確かにちびひよこの言う通り。無関係……ということは無いだろうな」

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