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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:16 合宿最終日・巡り巡って勘違いは加速する
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レヴィの顔をアイアンクロー……目元が見えないから分からないけど、とにかく怒ってるのが分かる。
その隣で、アインスがサトと響にバスタオル渡して……あ、サトの髪を拭いてるのはちょっといいなぁって。
響の髪を拭いてるのは……あ、お姉ちゃんだ。ちょっと羨ま……あ、なんでもないです。
「……やっぱり体に引っ張られてるんかな? サトはともかく響は女の子になって日が浅いというか、男の感覚が強いはずなのに。アインスの体見てもなんとも思ってないのは同性のせいなのか……それとも、響が興味を持っていないからか。どっちやろね?」
「「あー……」」
女性陣の中にぽつんと響が1人居る。字面にしたらそうでもないけど、浴場の中でってことを考えたら……結構な事、なんだけど。
視線の先の響はこれと言って気にしてる訳でもないし。
あ、いや違う。よくよく見たら、響もサトもすごく遠くを見てるようなそんな様子だ。
「……そういや奏? 奏は響のお父さんに心当りとかはあるん? 昨日の晩ごはんの時に話題に上がってたけど」
「んー。いや、全く。写真というか、顔は知ってたりします?」
「うん、知っとるよ。確か響のお母さんと抱えられた響、そしておじいちゃんが写ってたやつがあったねぇ」
私は他の写真も見たことあるけど、はやては響が謹慎から帰ってきた時に見せてもらってたっけ。
確かそういう事あったなぁ。目元以外は響とそっくりだった筈。
「……もしかするとその人、おじいちゃんが響のお父さんじゃないかと思った時期もあったんですが。あの時点でかなりのご高齢ですし、何より私達は……震離も含めて話したこと無いんですよ。
震離と響が出会ったときには既に亡くなられたので……響も覚えてはいるけれど、何時も笑ってたくらいしかわからないって何時だったか言ってましたし」
「……そっか」
「……あんまり触れられて欲しくない事かもしれないね」
もう一度響のお母さんに挨拶をしに行きたいけれど、それはまだまだ先になりそうだ。この世界の本来の響たちがどうなってるかわからないし、元の世界に帰っても。現状ではゆりかご戦の後処理でまだまだ忙しい。
そんな中で地球へ帰ることも難しい。時間が取れるまでまだまだ掛かりそうだし……あぁ、思い出すと震えてきたよ……。
「フフ」
懐かしい話題のせいか奏が微笑えんで。
「……一番私が普通だった事実が悲しいなぁ」
静かに泣いてました……。
シクシクと泣く奏曰く。
本当に普通の女の子であることを気にしていたとのこと。響のお母さんから手解きを受けたとは言え、そもそもクラスでも中程度の運動神経に、魔力量だけは桁違いに多いという利点のみだという事の後ろめたさ。響達に比べると適応し辛
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