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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:16 合宿最終日・巡り巡って勘違いは加速する
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た世界だとしたら……思う所は色々ある。
 俺の歩んだ人生ととあるタイミングまでは寸分違わなかったサト。
 もしかすると何か知らない所で変わったことがあったのかも知れないが、それはわからないし。

「……まぁ、そちらの世界の私も基本は同じ様で何よりです。違う世界の私は……管理局と敵対してたみたいですから」

 寂しそうにそういう顔を見て、こちらにも悲しみが伝わってくる。

「IFってやっぱり怖いな。だけどまぁ、その世界もなんだかんだでうまく行ったんだろ?」

 言い切ると同時に流の表情が見えて、やらかしてしまったことに気づいた。
 悲しそうに俯いてて、慌てた瞬間。

「……ぇ?」

 自然と俺の手が流の頭を撫でた。変身魔法で成人になっているのに対して、こちらは小さい体。
 だと言うのに、手が届くように立ってから流の頭へ手を伸ばして……。

「気にするな、とは言えないが。ゆっくりゆっくり受け入れていけばいい。違うか?」

「……えぇ、まぁ……でも」

 一瞬驚いたようにこちらを見上げて、直ぐに落ち込むような瞳になって。

「成長した、と思ってたけど肝心な所はまだまだ幼いな」

「……ぅ」

 カァっと顔が赤くなるのを間近で見てついつい笑ってしまう。
 が、赤い顔のままニヤリと笑ったと思えば。

「えぇ、響お姉さん(・・・・)に比べたら、まだまだ私は幼いですよー」

 ……んの野郎。
 ならば。いっその事。

「何なら、流もお姉さんに甘えるか? 構わんぜ?」

 そう告げた瞬間。

「……お姉ちゃんプレイか……いいね」

 失言と、嫌な冷や汗が流れ落ちて、その声の方へ首を向けると……。
 鼻を抑えたフェイトさんがこちらをやや興奮した様子で見ていました。

「……あ、私はコレで。頑張ってくださいね」

「あ、ちょ、流ぇぇええ!?」

 一瞬の隙をついて流がダッシュで離脱、そして、その間にフェイトさんが接近、そのまま後ろから抱きしめられて。

「私もお姉ちゃんって呼んでいいかな?」

「……ご勘弁ください」

 ガクンと肩が落ちました。


 ――side流――

 あれから王様達の様子を見に行って確認をした所。さすがは王様達。しっかりと用意を済ませて、駄々をこねるレヴィを説得してました。
 そこからは早いもので。旅館のチェックアウトを終えて、駐車場に皆さん集まった所で。震離さんが一歩前に出てみさんの方を振り返って……。

「さて、それでは各人それぞれ送り届けますが、明日からはまた学校があったり、仕事があったりするでしょうが。良い休暇になりましたでしょうか?」

 はいはーいと、大合唱を耳にしながら保護者の皆さんも満足そうな表情をしている
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