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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:16 合宿最終日・巡り巡って勘違いは加速する
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掻っ攫っていきますよ、そう思いませんかお姉様? 
 さ、お姉様もだべってないで帰る用意をしましょうよ。帰ったら沢山お話しますから」

「はぁーい」

 さっきまでうだうだしていたのが嘘のように、テキパキと行動を始める。
 もしかして……私と話すために待ってた、とか?
 プレシアさんたちは既に用意を終えて、なのはやフェイト達と一緒にお土産を選んでるから……そうなのか、な?

 まぁ、いずれにしても。

「……お姉ちゃんは強し、かな?」

 思わず笑ってしまう。だけど、さっきの言葉を思い出してちょっと複雑な気分。
 サトとおそろいっぽくて。
 その通りだ。おそらく、サトが……響の中に居たあちらの私がそうさせたのだろう。私のバリアジャケットに似たような格好。
 しかもあの格好は、トワイライト、ムーンリットを扱ってた時の格好。サトを護るために硬い防御のあの姿をとらせたと思えば色々納得行くしね。 
 
 ……それにしても、めっちゃ鋭くて軽く冷や汗が出てきたよ……。
 めんどくさいなぁ。響の姿はお父さんと認知されてるせいで、その響と先輩付き合ってますよ! なんて言えないし。
 というか、何!? 失恋した私に対してこの仕打ってなんなの!?

「あーりっしあー、おーわった……って、奏どうしたの? なんか凄い、なんというか怒ってるような悲しんでるような……あ、能面みたいな顔しっ?!?」

「シッ!」

 そこからやってきて開口一番でひどいことを言う親友に対して思わず脳天チョップ。

「何すんの!?」
 
「いきなり能面みたいな面って……喧嘩売ってんの!?」

「なんとも言えない顔だったからそういったんじゃんよ!? 何、ストレートにキモいって言ったほうがッ……打った、二度も?!」

「うっさい、幸せオーラが疎ましくてずるいわ!!」

「ず、ずるくないし! 髪長い頃はお嬢っぽくて、短くなったらかっこいい系のほうがずるいわ!」 

「ずーるーくーなーいーでーすー!」

 ワーワーと、震離と全力で言い合いをしてる。

 ……あぁ。やっぱり楽しいなぁ。

「……うわぁ、ちっちゃい子みたい」

「「ちっちゃくないし!!」」

 アリシアさんのツッコミが映えました。


――side響――

「実際の所……流はどのレベルになったんだ?」

「……ヤブから棒になんです? 突然?」

 帰る用意を終えて暇をつぶしていた所にやってきた流を捕まえて。
 ふと、気になったことを聞いてみる。
 気まずそうな顔をしてるから、意味は伝わってるんだろうけど……。

「いやぁ。よくよく考えりゃ俺とサトと戦った訳だし」

「一方的に撃ち抜かれて墜とされた、それ以上もそれ以下もないですよー
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