暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:15 続・合宿二日目、嘗ての貴方の言葉を胸に
[10/18]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
奏〜」

「げ、アミタ」

 がっちり腕をホールドする、面白いものを見つけたと言わんばかりの顔のアミタ。
 しかも前を見れば、アリシアさんが腕を組んで仁王立ちで。

「その様子は知ってる反応だ! キリキリ吐いてもらうよー!!」

「いやぁ、何も知らんってー」

 ―――片思いしてた人です。
 
 なんてとてもじゃないけど言えないし。いったら、ネタにされるし、特にフローリアン姉妹とか、キリエとかそういうの大好きでしょうし。
 だけど、ティアナなら助けて……。

「……」

 メッチャ首を縦に振ってらっしゃる。くそう、くそう……こっちのティアナはまだまだ女の子やったかぁ……くそぅ!
 まぁ、私の知ってるティアも普通に女の子だけどねー。スバルやキャロといる時普通にお姉さんというか、先輩してるもんなぁ。
 時間いっぱいごまかすためにいろいろ考えねば……。いつか、いつかきっと、誰か私を救ってくれる主が、きっと!

「奏さーん、みなさーん、お食事ですよー」

 やった! こっちのちっちゃいギンガ()キタコレ!

「はっ、ここにお姉ちゃんズが揃ったのならば、アリシアさん、端末借りますねー、ギンガサーン、ちょっとこの男の人の話をこれから聞こうと思うんですけど気になりません?」

「ちょっとー!?」

 アミタが端末持ってギンガの元へ、止めようとしたけれど、アミタが抜けるタイミングでアリシアさんが私の腕を掴んで。

「逃さなーい」

 ニヤリと笑ってる、しかもこの目はどっかで……あぁ、はやてさんが宜しくないこと考えてるときとおんなじ目だわ。
 そして、ギンガとアミタの方に視線を向けると。

「……私気になります!」

「やりました!」

 余計な事を……!
 視線の先で、目をキラキラさせたギンガと、一仕事終えたアミタの姿。
 駄目だったかー……メッチャ気になる人なんかなー、くそう、あんまりまだ傷は癒えてないから……塩塗りたくられたくなかったなぁ……。
 いや、まだだ。絶対言わないと心に誓えば……。

「ねぇねぇ、やっぱりこの人って、響のお兄さん……はないか、姉妹兄弟は二人だけって響とはな言ってたし」

 ……あんの二人、余計なことを。

「だけどー。そうすると妙なのが。何でこの人と二人セットで写ってるかーって事。記念用にーって、ことなら私達も何枚か持ってるけど。でもあくまで記念というか、使えないカードなんだけど、コレはしっかりアバターカードなのよねん」

 キリエが不思議そうに響のアバターカードを見て首を傾げてる。

「あー……いや、まぁ」

 だってそれ、どっちも本人ですし。とは言えないしなぁ。
 だけどなぁ本当のことは言えないし、こうなると難しいなー。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ