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Duel:15 続・合宿二日目、嘗ての貴方の言葉を胸に
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界で、皆生きてて……でも流と震離が居なくなる世界で、そこで流のデバイスの原型を取ってきた。

 あぁ、確かに言ってたなぁと。だとすると、やはり。

「あの響の世界に現れたっていう奏はやっぱりサトで、もしかすると……」

「次の世界に往くための手段を整えてると予想します。だけど、その前にもう一度聞きましょう。その世界に現れたサトさんが化けた奏さんを、見抜いた方法を」

「……ん、そうだね。そうしよっか」

 ぎゅうっと、抱きしめる腕に力がはいるのが分かる。
 
「……そちらこそ、何かありました?」

「なんでも……ない」

 ……サトの言葉を思い出す過程で、もう一つ思い出したことがある。
 今回のこの出会いの後。サトもそう遠くない内に旅立つっていうのを。そして、私と流の出身世界に行くその時まで、再会は叶わなかったって。
 
 裏を返せば、あの人には今後、長く遠い旅路が待つことになる。そして、そこに私達は居なくて……あの人一人になってしまう。
 正直、まだ鞭打つのかと思ってしまうけれど……それでも。

「きっとここからあの人は変わっていったんでしょう。そう考えると、何があったんでしょうねって。今なら頭を抱えられます」

「……まぁ、うん。私忘れない。なんだっけ、サトが言い放った」

「『プライドで金が稼げるかぁ!』って、とっても強い意思を感じました」

 集中線が入る程度に強く言ってたっけなぁ。懐かしいなぁ、当時は何であの人は助けてくれたのか全然分からなくって。困惑してたもんねぇ。
 事情を知って、その上で……。

「もう、6年前だよねぇ」

「えぇ、とても懐かしいですね。お互いに変わってないと思ってたんですが、なかなかどうして、重ねた歳の数だけ説教臭くなりました」

「だねぇ。流が響とサトに怒った時、皆驚いてたのは何でだろうって考えたけど、よく考えたらそうだもんねぇ」

 だってねぇ。流の歳は18歳相当だし、私なんか23歳相当ですよ?

「まぁ、まだお酒は嗜めないのは残念ですけどね?」

「い、いいと思うんだけどなぁ」

 ガードが硬すぎるのもどうかと思うんだけどなぁ。もう十分二十歳以上だって言っても良いと思うし、ヴァレンさんも普通に酒飲んでたって言ってたのにねぇ。
 
「さて、そろそろ良い時間ですし、晩ごはんを頂きに参りましょうか?」

「……フェイトさんと響が、しっぽりしたって言ったら、付き合ってくれる?」

「皆が寝静まった後でなら。今は駄目ですよー?」

 くぅ……くっそ固いわぁ。

 ――――

「……うわぁ、まじですか」

「……まぁ、だって。髪の長い奏がそこに居たんやもん、奏と二人で追っかけたけどロストしてなぁ」

 あっはっはと
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