暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:15 続・合宿二日目、嘗ての貴方の言葉を胸に
[17/18]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ってましたね」

「そうやー。だからなかなか逢えなくてな、寂しい時も有るんよね」

「うぅ……なんで、そちらの私は……いや、多分連絡を入れたら逆に寂しくなるんじゃないかと思って……あぁでもしかし」

 そちらの私め、何故私がこんな頭を悩まさなければ行けないんだ。

「まぁ、遠い場所やし、想ってくれてると考えてるから問題ないんやけどね。はいどーぞ」

「……いただきます」

 主の酌で、お酒が飲める日が来るとは……シグナムやシャマルが知れば羨ましがるだろうな。
 
「ふふ、ほんま不思議な感覚や。こうして二人でお酒を飲む日が来るなんて」

「えぇ、家だとまだまだ先の出来事ですし、その頃にはきっと皆で飲む事になるでしょうから」

 お酒を一口含んでほっとする。

「主とヴィータはどうされたんですか?」

「ヴィータは遊び疲れてグッスリで。妹はフェイトちゃんをからかいに行ったよー。響のお父さんが気になってたみたいやし……フフフ」

「その割に、楽しそうに笑っていますね」

 怪しげな笑みを浮かべる主を見ていると、何か良からぬ事を考えているような……そんな気がするのは気のせいだと思いたい。

「しかし、周りの父兄を見ていると。皆若くて凄い人ばかりですね」

「……それは言っちゃあかんよ。皆若いし、普通にきれいな人ばかりやもん。ただ、アインス達も美人やと私は思うよー」

「いえ、そんな……」

 火が着いたように顔が熱を持つ。

「主こそ、すごく美人になっておりますとも」

「フフ、ありがとうなー」

 クスクスと笑う主。なんだろう、からかわれているように感じてしまう。

「今日は久しぶりにってことで、私が酌するよー」

「そんな。私がやりますとも」

「いやいや、私が」

「いえいえ、私が」

 お互いに自分がやると譲らなくて、ふと目があったと同時に。

「「フフ」」

 そんな様子が可笑しくて、お互いに笑ってしまう。
  
「今日はゆっくり呑もうなー」

「はい、お互いに。積もる話もたくさん有るでしょうしね、私で良ければ聴きますとも」

「……うん、お願いや」

 今だけのこの時間を噛み締めよう。

 
――sideはな――

「あー……結局響ってばここに来なかったわー……」

「ドントマインドです、ただ、代わりに……」

 向こうでぐだーってお布団に突っ伏しているキリエ様と、それを見下ろすアミタ様の視線の先に。

「私が来ました!」

「今日ははなで我慢するわー!」

「わー」

 突っ伏した体勢から、飛び跳ねるようにこちらに抱きつくキリエ様。
 パチパチと小さく拍手するユーリを見て、二人で笑う。
 主は
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ