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Duel:15 続・合宿二日目、嘗ての貴方の言葉を胸に
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だ早いですか?」

「フフ、まだ起きてますよ」

 困ったようにくしゃりと笑う王と、目を細めて微笑むシュテルを見ながら私も立ち上がる。

「鮫島さんは、どこで休まれてるかわからない以上……唯一の男ですので、偶にはゆっくりしたいので」

「「……あっ」」

「あって、なんですか? あって?」

 震離さんの前以外では、一応男……で通してるんですけどねー。忘れられがちというか、なんというか……。
 
 まぁ、何方でもいいんですけどねー……。
 
 
――sideリニス――

「分かってることだけど、娘と別れる時。私は泣くでしょうね」

 グラスの縁をなぞりながら、儚げな表情でプレシアは言う。
 それに同調するように、クイントさんも深く頷いてグラスを煽る。

「えぇ、私も。大きくなった二人と別れる時、きっと泣いちゃうでしょうね。
 正直、あの二人を見た時驚きましたし。全然違うって、こんな可能性も有るんだーって」

「えぇ、フェイトを見て驚いたわ。姿は成長した姿で美人だって言うのに、どこか人見知りの……そう、夢で見たフェイトに近かったわ」

 二人の言葉に合わせて相槌を打つように私も頷く。
 確かに、違う未来から来たというフェイトを見て、以前の事情も知っていたお蔭で受け入れることは容易でしたが……。

「……大きなギンガは必要以上に責任感を持っていて、大きなスバルは天然の明るさと言うよりも、何かを隠すように明るくしていた結果あの状態になった様に見えるのよねぇ」

 どことなく悲しそうにクイントさんは言う。
 私やプレシアのように、不思議な夢を見た人の一人でも有る。全てを聞いたわけではないですが、それでも聞いた話だと。
 その世界のクイントさんは子供が出来なかったらしい。そして、ある日、自分にそっくりな二人……ギンガと、スバルを引き取り育てたと。
 だけど、現実の二人とは違い、二人共大人しく、特にスバルに関しては人見知りも加わっていたらしく。
 その夢を見る度に、どこかやるせない気持ちを抱えていたらしい。

「「……でも」」

 二人の言葉が重なって、お互いに微笑んで……。

「先取りとはいえ、未来の姿を見ることが出来た」

「幸せそうに、楽しそうにしているだけで安心出来ました。特にギンガに至っては好きな人も出来たみたいで安心した……けど、振った野郎は許さない」

 メラっと、怒気が漏れ出すクイントさんに、私もプレシアも少し引く。
 だけどまぁ、分からなくはないかなぁ。私もティアナを振るような人とか、黙ってみてられない気がするし……。
 プレシアに至っては。

「一緒に来てたら、何で振ったのか問いただせるのに、残念ね……」

 貴女が言うと、冗談に聞こえないんで
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