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Duel:15 続・合宿二日目、嘗ての貴方の言葉を胸に
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「まじかー。ホッとしたようなそうでもないような」

 ……今後の上司って、あれ? 六課が終わったあとに私も奏を誘おうと思ってたけど、遅かったかな?
 なんて私が考えてると、はやてが何かを見つけたようで。

「あ、王様にシュテルー、こっちどうやー?」

「げっ大鴉!」

「あぁ、大妹氏に、はやて氏に、奏さん。見ないと思っていたら温泉に入らしてたんですね」

 片や嫌な顔と、片や微笑んでるという対比が面白い。
 ディアーチェも嫌そうにしながらもこちらに近づいてくるのは、あれは好意の裏返しだったりするのかな?


――side震離――

「やっほー、首尾はどう?」 

「可もなく不可もなく、普通に対戦会ですよー」

 私と流しか入れない待合ルームに入って、全体の確認をして……おっと?

「ありゃ、サトってば、スタイル変えたんだ」

「えぇ、吹っ切れたと考えても良いですかね」

 私が来たことで、流が自分のマッチングを切ると同時に、こちらに体を向けてくれる。

「今日は皆さんあまり参加されてないようで、温泉や周辺の散歩を楽しんでますよ」

「ちょうどいい感じに色々あるもんねぇ。いい思い出作りになるよ」

 ちょっと説教と言うか、お話したせいで私もちょっと疲れたなーって。
 ……さて。

「で、流は何を心配してるのかな?」

 ギューっと抱きしめると、身体を捩って。

「……流石に誰も見てないとは言え恥ずかしいです」

「あっはっは、気にしなーい。で、何か合った?」

 流の手元には4機のデバイスの情報が表示されてるけど、おかしいなーと思う。一つは流のアンサラー、フラガラッハ。もう一つはサトのデバイスで。残りの二つが。

「……やっぱりコレって、今の響達の世界のデバイスになるの?」

「おそらく。まだ確証は得ていませんので、もう少し探りを入れてからになりますが……もしかすると、あの世界には、未だに居るんじゃないかと。予想してみたり」

「……ちなみに何を根拠に?」

「思い出してください。私達を導いた方のサトさんの言葉を。
 私のデバイスの原型を、自分の世界に酷似した世界から持ってきた、と」

「待って、ちょっと思い出す」

 直ぐに目を閉じて。嘗ての……数年前の事を思い出す。

 ―――この世界に辿り着くまでに、俺は二つ、いや。三つ世界を経由したよ。初めてとんだ世界で、お前達に救われて。
 二つ目の世界で、俺と同等に追い込まれ心を閉ざそうとした俺を殴って。
 だけど、それでも見つけられなかった。流の為のデバイスを作成する原型を。どうしようかと後回しにして、ちょっと怪我して飛ばされた先の世界で、少し調べてすごく驚いたっけな。元の世界に限りなく近い世
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