蒼紅:第三十一話 凍結
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に知られており、テンジアンが第七波動の力をソウのいる場所に発生させる。
「奴の第七波動か…!だが、無駄だぞテンジアン…俺の紅き雷霆の第七波動を舐めるな…!!」
EPエネルギーの残量に気を配りながらマッハダッシュとホバリングを駆使して雷光の如き速度で先に進むと更に凍結範囲が広がる。
『また凍った!』
「ふん、この程度の氷では俺の足止めにもならん…心配無用だシアン」
シアンの叫びにソウは冷静に答えると道を塞ぐメカを薙ぎ倒しながら先に進むと広い部屋に出る。
すると、シャッターが閉じてメカが現れる。
「いい加減見飽きてきたぞ!」
『頑張ってソウ!』
『負けないでねお兄さん!』
『まずいと感じたらサイレンを壊すのも手だよ!』
「今更こんな物にやられるものか!!」
襲い掛かる機械群を強化したショット連射で一掃し、倒しきれなかったのは雷撃鱗で仕留め、纏まっている敵には雷撃鱗ダッシュで破壊していくとトラップが停止してシャッターが開いた。
『凍結の第七波動…宝剣が未完成の時とは言え、以前戦った時はここまで強力じゃなかったはずなのに…』
「皇神の宝剣が能力の封印目的の物なら、エデン製の物は元々戦闘用に造られている。俺の紅き雷霆で身体能力を向上させ、残りのリソースを能力強化に回せばこれくらいは不可能ではないだろう。身体強化に紅き雷霆を使い、モルフォの謡精の力で宝剣の力を増幅する…戦闘面に関しては間違いなく皇神製のオリジナルを上回るだろう」
氷柱の足場を登っていき、坂を気を付けながら進んでいくと更に氷柱地帯に出る。
奥のブロックは残念ながら破壊出来そうにないので氷柱を登っていくしかなさそうだ。
氷柱を登っていくと凍ったホテル内部をモニター越しで見ているシアンが呟く。
『こんなに綺麗な氷を…どうして悪いことに使うんだろう…昔、テレビで見た氷の彫刻はとても綺麗だと思ったけど、この凍ったホテルは…何だか怖い』
「当然だろう。それだけテンジアンの無能力者への怒りと憎しみが凄まじいということだ。別にこれくらいのことは珍しいものではないし恐れるようなものでもない。外国の無能力者共め…!能力者を恐れて迫害することで自身が最も恐れている存在を敵に回すことに気付かないとは…その無知さには反吐が出る…!」
『お兄さん…』
シアンの悲しみの籠った声にソウは怒りに染まりかけた思考を元に戻して平静になる。
「………とにかく、これがテンジアンの怒りだ。目を背けずに見ておけシアン。外国の…迫害を受けている能力者のほとんどがこれくらいの…いや、これ以上の怒りと憎しみを抱いている者もいるということをな…」
日本の能力者は外国と比べれば衣食住がある程度あるだけ遥かにマシの境遇であり
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