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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:14 合宿二日目、 嬉しい変化
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たらいけないんだけれどね。サトさんの様な女性だって居るわけだし。

 それに……。

 眼の前でギンガと同じ髪型にしたリアクションを見てると。うん、はなちゃんと姉妹っていうより、サトさんと姉妹っていう方がしっくり来る。

「よっし。この御礼は今度私達の家に遊びに来ることで良いわよ!」

「……はぃ!?」

「はいって言ったわね。よし、待ってるわよー?」

 ひらひらと手を振って、脱衣所を後にする。
 出ていく直前に、首だけ振り返ったその瞬間、綻んだように笑った顔が見えてちょっとだけ安心したわ。
 
 さて、娘たちを弄って遊ぶかしらねー。

 あの二人には今しか私と合う機会は無いかもしれないからね。


――sideサト――

「へ……へっくしょん」

「……サト。風邪?」

「だ、大丈夫……でしょうか?」

「あ、うん。平気。大丈夫」

 ムズムズとする鼻を抑えながら、突然のくしゃみに少しだけ驚く。
 風邪、というわけはないだろうし、誰かに噂でもされたかな……? 

「……それにしてもやはり凄いですねぇ。二刀(・・)であそこまで叩けるのは流石です」

「……はなも凄いと思うよ。初めは飛ぶだけで一杯一杯だったのが、普通に飛んで戦えるようになったのは凄いよ」

 さすがは融合騎、と言いたいところだけど、それは流石に不味いから伏せておく。
 だけど……。

「サトもはなも凄いと思う。フェンサータイプで二刀流って結構レアなのに」

「そうなんですか? でも、私はまだまだですよ。真っすぐ飛んで斬るしか出来ませんし」

「ううん。それでもだよ。初めたばかりなのに、あんなに空飛べるのは凄いもん」

 目の前でそんなやり取りをしてるのが微笑ましいなぁと思うのと同じくらいに。いい加減、二刀から離れるべきか、という事を考える。
 
 理由は一つある。現時点のこの躰では……ブレイブデュエルの中でなら嘗ての動きを再現することは出来る。寸分違わずに、何時も通りに。仮想世界でならば。

 だけど、なんとなく気づいていた。実践を経た事で予感は確信に。
 
 この躰は自分が考えてる以上に、居合を扱うことは出来ないと。
 それどころか、出来ていた動きの半分も発揮できていない。加速減速の速さも、徹しも……何方も不完全だった。
 でも、その代りにそれ以外の動作は出来たことに驚いた。
 特に銃を扱ってるときは、奏をイメージして動かせば思いの外動かせて驚いたし。

「サト?」

「……へ、あ、ゴメン。少し考え事してた……どうしたの?」

 突然服の裾を引っ張られて意識が引き戻される。前に座っていた二人が不思議そうにこちらを見ているのが少し可笑しくて笑ってしまいそうだった。


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