暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:14 合宿二日目、 嬉しい変化
[14/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 
――sideはやて―― 

「あっはっはっはぁ……響はほんま逆撫でするの得意やねぇ。アタタタ……」

「逆撫でて……そんなつもりはないんですが」

 ズキズキと痛む頭を抱えながら、こちらの部屋に逃げ込んできた響を見やる。
 誰にしてもらったかは分からへんけれど、何方のギンガとおそろいの髪型なんて、フェイトちゃんが見たら羨ましがるで。
 
「しかし……二日酔いなんて珍しいと言うか、はやてさんならその辺りしっかりしてそうなイメージがあったんですけどねー」

「あっはっは……いやぁ。クイントさんがザルすぎて、潰されてもうた」

「……あぁ」

 何かを察したような苦笑い。プレシアさんはそんなに飲めへんかったみたいやけど、リニスさんもザルと言うかけろっとしてたんよねぇ。勝てる気がしないわぁ。
 
「せや、響ー。今度はフェイトちゃんの髪型真似てあげんと、またへそ曲げるで?」

「……今度してみます」

「きっとツインテの方を所望すると思うで?」

「……ツインテ……ツインテは……うーん」

 がくんと項垂れるのがほんま見てて面白いわぁ。

 ……聞いとくか。

「……何で響はサト()を斬ろうと思ったん?」

 空気が変わったのが分かる。先程までのゆるい雰囲気とか掛け離れた、真剣な空気へ。
 項垂れていた響がこちらをゆっくりと見上げて。

「他ならぬ(サト)からの頼みだったからですよ。何が分岐点か分からない。なのに天と地のような差。
 間違いなく、立場が逆でも、俺は頼んだでしょう」 

 苦々しく、辛そうに話す姿は、私も辛くなってくる。
 サトも響も、響が戻ったその日までは同じ道筋を辿っていたのに……何がどうしてそうなったのか分からへん。

「でも、俺だから、自分だからもう何言っても響かないって思ってそれを受けた。
 だけど、短い間でも戦っている内に明確に変化が現れたんです。死ぬほど辛いだろうに、死にたいから、俺なら殺してくれると分かってたから、最後に戦って……そして、勝ちたいという欲求が生まれたのが分かって。
 だから嬉しかったし羨ましかった。
 正真正銘、自分と戦うことが出来たサトを」

 にへっと、安心したように。嬉しそうに話すのを見て、今度こそ安心した。
 私は響のことはそこまで理解してるわけやないけど、それでもこんなに安心しているのならば解決したんやと。
 
「そんなら良かったわー」

 あははと二人で笑う中でふと。
 
「そういや、なんでヒタチサトって名乗ってるんやろ?」

「……さぁ? それは知りませんが、平行世界うんぬんがあるんでしょうね。あとは響って漢字のアナグラムですね。よく出来てましたね」 
 
「……どのへん……あ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ