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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:14 合宿二日目、 嬉しい変化
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過去を知っているからだろうな。
「こんなにも楽しそうに空を往くのを見るのはやはり良いな」
「はい。コレでやっと―――」
「「本気で心から
楽しむ
(
戦う
)
事が出来る」」
最初に建てた目標を成就する。いつか必ず。サトを含めたあの三人を、現時点の
先駆者
(
フロントライナー
)
として。本当の意味でトップを取るために……。
だが……。
「……コレまでの戦略を大きく変えねばなー」
「えぇ。攻略するために色々再構成いたしましょう。今回ので流のスタイルは変動が無いこと。そして、サトのスタイりゅをしっかり研究いたしましょう」
……うむ。
「噛んだな?」
「噛んでおりませんとも」
珍しいことも有るものだと、つい口元が緩んでしまうが。まぁ良い。
「さて、我等も温泉へ参ろうか」
「お供しますよ、王」
「まだ遊んでいても構わぬぞ?」
「流石に少し草臥れました。休憩も大事ですから」
「たしかにな。我も少し根を詰めすぎた。ここらで風景を楽しむのも有りか」
グイーっと背伸びをするシュテルを見ながら、外の景色を見やる。確か近くにコスモス畑があると旅館の方から聞いたのを思い出す。
後でそこを見て回るのも楽しかろう。それにしても……。
「静かよの」
「えぇ。騒がしい面々はそれぞれ散ってしまいましたし。ナノハも妹氏や、チームの面々と散歩に出掛けたみたいですしね」
「まぁ、静かな方が我は好みだがな。最近は騒がしい事に慣れすぎているしのぉ」
「大きな方のハヤテに料理勝負を仕掛ける用意もありますしね」
「……う、むぅ」
すっかり忘れていた事を思い出して、悔しさが滲み出てくるのが分かる。エレノア婦人には未だ及ばずとも、はやてとは良きライバルだと考えている。参考にできるものも数多い上に、その本人が負けたというのだから驚いた。
年相応に味が洗練されているということは予想がついたが、その度合を大きく超えてきたのだろう。今後の為に一度話を聞きたいが……。
何故だろうか。こちらのはやてとは違うのが目立ちすぎて、あまり同一人物に見られないのだ。
だが、その指揮能力に、大きな方のフェイトには勝てないと言いつつもしっかりと一撃を見舞っているのは流石だと思う。
知っていたからというのもあるのだろうが、あの速度を当てるのは、ロード・オブ・グローリータイプでは難しい筈なのに、その機動を予測して空間攻撃を当てれるのは凄まじい。
が。
「……一旦休むか」
「そのために温泉に赴くのでしょう?」
「あぁ。そうだった。いかんな、考え込むと忘れてしまうな」
折角の温泉だと言うのにコレではいかんな。さて、我等もゆっくりとするか。
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