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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:14 合宿二日目、 嬉しい変化
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「私とはな、またブレイブデュエルやるけどどうするのって」

「あぁ……」

 少し考える。色々有るけれど……よし。

「うん、自分も入るよ。だけど、フェンサーじゃなくて……」

 ホルダーからカードを取り出して、並び替えると共にセットし直して。その様子を見ていた七は柔らかく微笑んでから。

「……懐かしい。最初のカードだね」

 懐かしそうにそう呟いたのを聞く。だけど、ちょっとだけ悲しそうな表情を浮かべて。

「もう、フェンサー……お侍の格好は辞めちゃうの?」

 七の表情に合わせてはなの表情も曇っていく。前者はともかく、後者は違う意味も入ってるだろうけど……。

「……ううん、辞めるわけじゃない。こちらも()。だけど、こっちも今の()を構成するモノで、今がコレなんだ。だから恥じぬように、大事に抱えて使うよ」

 初めてブレイブデュエルをした時に出現したアバターカード。戦闘防護服、白騎士(ヴァイスリッター)
 騎士らしい槍斧を持ってるけれど、武装を複数所有してる、今の状態と同じモノ。
 コレをベースに今のバリアジャケットを作成したもので、ずっと引っかかってて使いたがらなかったモノ。
 アイツらのデバイスを……武装を模したモノを使うのが嫌で、使うと皆を思い出すから辛かった。

 だけど……。

「いつか私が憧れた皆に胸を張って会って、謝るために。私はコレを練習するよ」
 
 不思議そうにする七の側で、感極まったように涙を浮かべるはな。あの日、あの時、あの現場に居たから知ってるもんね。

 だからこそ。

「これではなと同じく初心者に逆戻りだ。だから当たったらよろしくね?」

「……はいっ!」

 ぽんと頭に手をおいて、撫でると気持ちよさそうに目を細めてる。
 
「サト、サト。私もー」

「はいはい。七も当たったら宜しくね?」

「うん、一杯援護するし、当たったら容赦しない」

「うん、お手柔らかにね」

 二人を撫でながら、ふと思う。

 未だに私を助けてくれた、あの人に御礼を、一言だけでも伝えなきゃいけないなって。
 だけど今だけは。

「さ、二人共。今頃再開してるだろうから入ろうか?」

「うん」「はい!」

 ケイタークンを手にとって、ホルダーを接続して。いつもの決まり文句を。

「「「リライズ・アップ」」」
  
 ここから、自分をやり直すんだと、心に決めた。皆の武装を扱えるようになって、皆を誇れるように。

 いつか、俺とは違う世界の皆に会った時に驚かせるようにって。


――sideディアーチェ――

「何が合ったか知らぬが。良い傾向だ」

「? 何か良いことでもありましたか、王?」

 コ
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