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ありふれた職業で世界堪能 4
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。奈落の上層部の方がマシなぐらいだ。尻尾の方だけカットしておく」

うぅむ、やはりそんなものか。となると、クラスメイト達が攻略しているのは練習用のダンジョンになるのだろうな。駆け抜けたから印象は薄いが、どことなく雰囲気が似ていた。これは早めに心を折りに行ってやらないと死ぬな。天乃川がくたばってくれると一番手っ取り早いんだけどな。

「あ、あの〜ですね」

「つまらない話だと頭がああなるぞ」

吹き飛んでいるティラノの頭を見せつけて脅す。

「つまらないかどうかはわかりませんが、条件付きで限定的に未来予知が出来ます。こっちの方に行けば皆が助かる未来が見えて、だから家族の皆を助けてください!!」

「言いたいことがそれだけならアレと一緒になるんだが」

「ええええええええええ!?どどどどうしてですか!?」

「本気で言っているのか?普通は謝礼も一緒に話すものだ。タダ働きなんかするはずがないだろうが」

「えっと、それなら私を好きにしてくれても」

「いらんな」

「そ、即答ってひどくないですか!?」

「素性の分からない奴を傍に置くなんて危ないことが出来るわけがない。何より、他力本願なのはまだしも図々しいのは大幅な減点だな」

「こ、こんなにも美少女なのに」

「涙鼻水埃に泥まみれな状態で何を言っているのやら。あと、儂産まれたときから不能だから性欲がない。ハジメは二人で一杯一杯だな」

この少女の失敗したという顔を見て確信した。条件付きで限定的に未来が見えると言っているが、おそらくは確率としては低いがありえないこともない未来線を願望でソートした物が見えているだけだ。戦闘で使えば強力だ。だが、方針にすることは出来ない。彼女が見たという未来線との差異が激しいからだ。正直に言えばいらない。

積極的に排除するつもりはないが、擁護するつもりもない。全員に聞こえるように念話は繋いでいた。送信オンリーで棄権を伝えた上でだ。結論が出たのかハジメがこちらに向かってきた。

「徹、樹海の奥の案内が出来るなら連れて行こう」

「案内人ねぇ、まあ、手間が省けるか。儂らは樹海の奥に行きたいのだが、案内が出来る者が居るか?居ないのならここでお別れだ。せめてもの情けで数日分の飯と水ぐらいはくれてやる」

「で、出来ます出来ます!!ですから助けてください!!」

ちぇっ、出来るのかよ。とりあえずハジメたちに任せて運転を再開する。道はハジメが聞き出した道のりを念話で送ってもらう。

『機嫌が悪いみたいだけどどうかしたのか』

『図々しいのは嫌いだ』

世間知らずならまだ許せる。だが計算で近づいてくる輩は嫌いだ。それでも仕事ならまだ許せる。大人だからな。だからこのウサミミは嫌いだ。未だに助けた礼も自己紹介
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