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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:13 合宿一日目、新しい朝が来て
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マスター。お風呂入ってもいいですか?!」

 パァンとお風呂に通ずる扉を力いっぱい開けた人物は。

「「裸で言うな、はな」」

 タオル片手に半泣きのはなが其処にいるんだけど、何でこの子ってば泣いてるの?

「……アルフ様や、ユーリ様、アミタ様の誘いを無下にして私は、私はここに来ました。何で主達一緒に入ってるんですかぁ〜」

「あーはいはい。流れで一緒に入ってるだけだよ……で」

 ちらりと後ろに視線を向けると、サトが小さく微笑んで。
 
「なら、体洗ったりするよ。それで良いかい、はな?」

「お願いしますー」

 はなを木で出来たバスチェアに座らせて、その後ろにサトが座ってるのを見てると。

「あ、そうだ。あるじ主?」

「んー? 頭洗ってもらってる最中に喋ると口に入るよ?」

「へーきですよ。そう言えばフェイト様が、探してましたよー? 一緒に入ろうって」

「……へぇー」

 何だろう、今暖かい湯船に居るはずなのに冷や汗が流れたような。いや待て。変なことしてないし怒らせることもしてないはずだけど……。

「……付き合った、というか、通じ合ってから数日しかたって無いのに。何で日和ってんだお前は」

「……ぅ、ぐ」

 意趣返しと言わんばかりにサトから言われるけれど、何も言い返せない。いやだってさ。

「……今まで普通に付き合うなんてわかんねぇし。煌や紗雪、優夜に時雨がそういう仲だというのは何となく察してたけれど……よくわかんねぇ。
 それに、こんな風に変わる奴なんて、普通はおかしく思うだろうよ」

 恥ずかしくて、サトから目をそらして思ってることを言う。だけど、その後の反応が無くて、そちらに視線を向けると。

 何いってんだお前は?

 という目でこちらを見てた。ワシャワシャとはなの頭を洗う手はそのままに、こちらを見据えて。

「……フェイトさんが男が好きでお前を好きになったなら、あんなに好きだよって態度に出さないだろうよ。お前という個を好きになったから、どっちになっても好きなままなんだろう?」

「……ぅぐ」

 意趣返ししたはずが、更に意趣返しを受けました……。

「それに、流や震離を見てると普通にうまくいくと思うけどな」

「……何で其処であの二人出てくるんだよ?」

「震離の衝動に流が付き合う関係で、そういう事してることがあるんだよ」

「……ゑ?」

 ……風呂の空気が止まる。強いて言えば、いつの間にか背中を洗うサトの手は止まらないし、はなは気持ちよさそうにしているのは変わらないけれど。それでも。

「……え、あ、マジ、で?」

 ボッと顔が赤くなったのが自覚できた。まじかよ。

「……うん。残念ながら事実だ」


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