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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:13 合宿一日目、新しい朝が来て
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――sideディアーチェ――

 昨晩、突然未来からの面々が慌てて話し合わなきゃいけないことが有ると。全員席を外して何処かへ行った。
 我としては、確かに気になる所だが……何か不味いことでもあったのだろうと、敢えて置いとく事にした。

 何が、とは言わないが……無粋なことは避けるべきだ。

 それなのに。

「起きぬか、姉妹共!!」

「「だってー……」」

 何時もどっちつかずのような態度のキリエはともかくとして、元気なアミタまでもが机に突っ伏しているのは些かどうかと我思う。

「アミタもキリエも、元気出しましょうよ、ね? 今日だって沢山遊べますし。流や震離が合流していたらきっとブレイブデュエル出来ますよ?」

 お、ユーリが気を使って姉妹を元気づけようとしておる。

「……ブレイブデュエルより、はなと一緒に遊びたかった……」

「温泉で、響の髪をまた洗いたかった……」

 一瞬ユーリの方を見たかと思えば、呪詛のような言葉を吐いてパタリと顔を伏せて……。

「だ、ダメですディアーチェ〜!」

 わーんと、泣きついてくるユーリを撫でながら。この後をどうするか、と考えるが……うーむ。
 旅館の廊下から何かが駆けてくる音が聞こえて溜め息が漏れてしまう。
 コホンと咳払いをして。

「王様〜!」

「レヴィ、廊下を走るではない」
 
「王。驚くべきことが起きました」

「シュテル。お主まで走ってきたのか……旅館の方々に迷惑を掛けるではないわ。で、何があった?」

 何時もならば止める筈のシュテルまで走ってきたという事実に頭を痛めつつ、それほどの事があったのだ少し気になる所だ。

「えっとねー!」

 ――――

 シュテルとレヴィの話を聞いて、我も直ぐに動く。
 皆の食事の部屋へと急いで、中へ入ると……。

「……あぁ。おはようディアーチェに、ユーリ」

 束ねた長い白銀の髪を腰まで伸ばした後ろ姿はそのままで、目元まで伸ばした髪をスッキリとさせ、その下に隠れていた白銀の瞳を露出させた。

「やはり、お主はそちらのほうが似合ってるよ。サト?」

「……そっか。ありがとう」

 口元は相変わらず動かない。それは分かりきっていたことだ。だけど、その眼は違う。目は口ほどに物を言うと、誰かが言ったが。まさにその通りだ。
 嬉しそうに、そして、優しそうに眼の中の感情が揺らいでるのが、我にはしっかりと見えたからな。

 だが、ふと既視感が湧くのだが。コレは一体?

「……うわ。本当に髪切ってる。なんか……って、あ、おはようディアーチェ」

「む、響か。おはよう」

 別の入り口から入ってきた響と目が合い気づいた。なるほど。目元がそっくりなのと、髪の色
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